2024年 4月 18日 (木)

観光ガイドにない「田舎の京都」明智光秀ゆかりの寺や『君が代』のさざれ石

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   <発見!ローカル線 聞きこみ発見旅(BSジャパン)>京都では有名なお寺や古い神社に足が向きがちだけれど、「京都府」には古都でも観光地でもない「田舎」があります。福知山と舞鶴を結ぶ「京都丹後鉄道」(丹鉄)はトコトコと山里を結んでいるローカル線です。線路は単線、走っている列車も1両です。女優の秋野暢子さんと落語家の林家木久蔵さんが気まぐれに途中下車しながら、地元の人しか知らない名所、名物を求めて旅しました。

   最初に途中下車したのは下天津駅でした。「何にもないよオ。なんでこんなところに下りたの」と秋野さんは途方に暮れています。ようやく見つけた地元の方に「名所はありませんか」と聞くと、「この先に天寧寺があります。明知光秀のゆかりのお寺です」と教えてくれました。

   さっそく行ってみると、林の中に荘重な仏閣が現れました。相当に古そう。お寺の方が説明してくれます。「福知山の城主は明智光秀で、天寧寺は光秀に保護されていて、戦になっても巻き込むなと命じていたそうです。直筆のその触れもあります」。京都はありふれたお寺にみえて、実は古い歴史があるのです。

昔は鬼が出た山里

   ふたたび丹鉄に乗っていると、秋野さんが鬼の看板を見つけました。下りてみると大山駅で、駅前には鬼の群像があったりします。街中に向かうとあちらこちらの鬼の像や看板など鬼だらけです。はてなんでしょう。「このあたりは昔は鬼が出たのです」というではありませんか。そうか、鬼に大酒を飲ませて退治した酒呑童子伝説の大江山はここだったのです。

   鬼そばなんていうものまでありました。盃を模した直径40センチ以上はありそうな器に真っ黒のそばが盛られて出てきました。盃の形をしているのも、大酒のみの酒呑童子にちなんだものでした。そば通の木久蔵さん「うん、かなりコシが強いお蕎麦です」

   次に下りたのは「大江山口内宮駅」。周りは田植えが終わったばかりの田んぼが広がっているだけです。教えてもらったのは山の上の古い神社で、「元伊勢内宮 皇大神社」と言います。天照大神が伊勢神宮に移転するまで鎮座していたといいますから、大変由緒正しい神社ということになります。社の横には君が代に出てくる「さざれ石」まであって、鳥居も木の皮が付いたままの古い作りです。神話の世界がそのまま再現されたような空間でした。

   その後は、天橋立に寄ったり、森鴎外の小説「山椒大夫」の舞台になった汐汲浜で遊んだりしながら、秋野さんと木久蔵さんの1泊2日のローカル線の旅は終着の舞鶴駅に付きました。番組は二人で出かけていましたが、一人旅でのんびり寄り道するのがよさそうなコースでした。(5月30日よる7時)

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