好調朝ドラ「いいね」と「気に入らん」綺麗な日本語の気持ち良さ...目障りなペチャクチャ飯食いシーン
<とと姉ちゃん 第1週~第9週>(NHK総合)

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   前作に引き続いて視聴率的には好調をキープしている朝ドラ、小橋常子(高畑充希)が女学校を卒業してタイピストになったところだが、まず、本作のよいところ。亡き父・竹蔵(西島秀俊)や母・君子と娘たちとの会話の日本語が綺麗であり、親に対する敬語がきちんと描かれていて気持ちがいい。今の日本の乱れた若者言葉への啓蒙に役立つ。それと、東京の旧家の躾、例えば女の子が玄関で履物を脱いで、いきなり上がるのではなく、腰をかがめて自分の履物を向こう向きにそろえる仕草がちゃんと描かれているのもよい。
   日本映画の名作である小津安二郎作品でさえ、履物を揃えないので男の監督は気が利かないから問題だ。このドラマは所作指導担当がいるのでいい。家庭生活の指導者を標榜していた「暮しの手帳」がモデルのドラマなので、その辺りが杜撰だと様にならない。
   気に入らないところは大女の祖母・滝子(大地真央)と母・君子(木村多江)は共に細面なのに常子だけはドングリ眼の丸顔で、父とも妹たちとも全く似ていない。背も低い。家族というには違和感がある。住み込み先の森田屋の連中としょっちゅう一緒にペチャクチャ。まるで飯食いドラマかと見紛う。
   これから「暮しの手帳」編集部のくだりになったら面白くなると思うが、時代は戦前の風雲急を告げる頃、昭和12年なら5.15事件も 2.26事件も経験した日本である。それにしてはノー天気過ぎる展開だ。作者が無知なのか。(放送2016年5月31日8時~)

(黄蘭)

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