2024年 4月 19日 (金)

安倍首相を見限る麻生財務相!解散・総選挙を逃げた男に宰相は務まらない・・・秋の政局波乱必至

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   安倍首相は消費税増税を先送りしたのにダブル選を行わないと「決断」したことが、さまざまな憶測を呼んでいる。週刊文春で元TBS記者でフリー・ジャーナリストの山口敬之氏が「麻生が安倍に突きつけた一枚の紙」という原稿を書いている。消費税増税とダブル選挙を巡って麻生と菅が対立してきたことは以前ここに書いたが、盤石だと思われていた安倍・麻生の間も変質してきているというのである。

   山口は、麻生は「志を失った人物は宰相の地位にあらず」という哲学をもっていて、安倍を特定秘密保護法や安保法制のような世論から厳しい批判を受ける法案からも逃げずに取り組んできた姿勢を評価していたというのだ。財務相という立場から消費税増税延期には慎重な立場をとってきたが、安倍と2人で会ったとき「この夏は思い切ってダブルにしたほうがいい」といったという。消費税増税を先送りにするならダブル選挙をして信を問うたほうがいい。それなら参議院は3分の2を取れるかかもしれないから、あなたのやろうとしている憲法改正をやれるという『励まし』だったのだろう。

   さらに、5月30日には官邸にほど近いレストランで、麻生は安倍に一枚の紙を取り出して見せた。それは「主な経済指標の推移」で、個人消費を除いてはアベノミクスの成果を示す数字とコメントが書いてあったという。麻生はアベノミクスで経済はおおむね好調だが、個人消費が低迷しているときに消費税を上げるわけにはいかないと国民に説明すればいいと、アドバイスしたというのである。

   財務相としては受け入れがたい選択まで容認して安倍の決断を待っていたのに、安倍は解散を選択しなかったのはなぜか。安倍は勝負から逃げない男だと思っていたのに。<「麻生の心の中には、安倍に対する疑問符が残った。それは今後の安倍政権の変質にもつながりかねない、大きな疑問符である」(山口氏)>

「トイレの水は毎回流すな」舛添都知事の笑える病的ケチぶり

   大きな疑問符といえば、舛添要一都知事のさまざまな疑惑について調査したという弁護士2人の評判がすこぶる悪く、疑惑は何ら解明されなかったのではないかという疑問符が残った。

   なかでもヤメ検の佐々木善三弁護士(63)についての悪評が喧しい。週刊新潮で<「喰いついたら離さない『マムシの善三』の異名を取る元特捜検事です。舛添氏がヤメ検に調査を依頼すると発表した時から、受けるなら彼だろうと専らの噂でしたよ」>と司法記者が語っている。猪瀬直樹前都知事や小渕優子元経産相の時も第三者委員会の委員長を務めていたのだ。

   会見で調査に加わった経緯を聞かれて、こんなトンデモ発言をしている。「親しい人から話があり、舛添氏の秘書の方に話を聞きましたところ、報道と事実が違う点が多数あり、そういうところはきちんと理解してもらった方がいいと思い、引き受けました」

   疑惑のある人間から依頼された弁護士が「第三者」といえるわけがない。舛添氏に雇われた弁護士なのだから。私にも経験があるが、検察を辞めて弁護士になったヤメ検にはいつまでも検察官の意識が抜けず、自分の勝手な解釈を他人に押し付ける人間がいる。

   週刊新潮には、1999年に舛添氏が都知事選に出たときの選対関係者の笑える話が載っている。<「彼の話が嘘っぽいなと感じることは多々ありました。当時から病的なケチだった。何しろ、選挙事務所のスタッフに、『トイレを使っても、1回では水を流すな』と言っていたぐらいですからね」>

   舛添氏は妻や子どもたちにも、こういっているのだろうか。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

姉妹サイト
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中