出番広がる「分身ロボット」本人に代わって学校行ったり結婚式出席、接客・・・

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   マンガの「ドラえもん」に出てくるような「分身ロボット」がいま実現しつつあるという。離れた場所の人とコミュニケーションをとる手段としてメールやビデオ通話があるが、分身ロボットは「コミュニケーションのカタチを大きく変える」(伊東敏恵キャスター)と注目されている。

   その理由は「存在感」だそうだ。分身ロボットは人間の顔の高さにモニターが設置してあり、そこに本人の顔が映し出される。また、車輪などが付いていて、パソコンなどで遠隔操作して移動できる。

   ロボット研究の第一人者の大阪大の石黒浩教授はこう話す。「やっぱり動いたほうが存在感が出るし、(相手側の)人間もいろんな場所で対話ができるのは受け入れやすいと思います」

パソコンで遠隔操作「私が教室にいなくても、みんなはそこにいると感じてくれています」(白血病少女)

   分身ロボットは、遠距離介護、海外の工場視察、高齢者の旅行などに利用されているだけでなく、結婚式への出席、接客や医療にも使われはじめている。

   さらには、病気などさまざまな事情で学校に通えない子供たちにも、あらたな可能性を開いている。アメリカ・メーン州のキャサリン・ボーエンさん(14歳)は、昨年3月(2015年)に白血病にかかり、外出が厳しく制限され登校できなくなってしまった。学校での友人との時間や関係が失われ、孤独感から落ち込んでしまった。

   両親はなんとか学校に通わせたいとロボットを購入した。ボーエンさんが自宅のパソコンでロボットを操作して学校に通わせる。はじめは友人はロボットに戸惑いを隠せなかったが、次第に慣れてきた。今ではボーエンさんはロボットの姿で友だちと並んで授業に出席したり、お喋りを楽しんでいるという。

   「私が学校にいなくても、みんな私がそこにいると感じてくれています。ロボットはなくてはならない私の一部だと思います」(ボーエンさん)

NHKクローズアップ現代+(2016年6月26日放送「『ドラえもんの世界』が実現!?~『分身ロボット』が社会を変える~」)

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