何やってもフジ空振り!まるで共感できぬ三億円事件ドラマ...派手なシーンで繋いだだけの所詮マンガ
<モンタージュ 三億円事件奇譚 前後編>(フジテレビ系)

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   未解決で時効になった東芝府中工場の3億円強奪事件を、マンガ作家らしい想像力で親子3代にわたる因縁物語に仕立てた作品のドラマ化だ。脚本は大森寿美男。2016年の長崎で25歳のフリーター、鳴海大和(福士蒼汰)は、幼馴染の小田切未来(芳根京子)と一緒に、7年前に東京で殺された父親・鉄也(唐沢寿明)の謎を追う。
   鉄也と友人の沢田慎之介(西田敏行)は炭鉱華やかなりし頃、繁栄していた炭鉱の島(軍艦島)で生まれた親友同士。鳴海鉄也は17歳で上京後、地元の不良仲間と一緒に3億円事件を実行し、その過去を消すために三浦雄大(野村周平)という名前から鳴海に改名した過去がある。沢田は野望を抱いて成長、現在は民和党の幹事長にまで出世しているが、元は府中の刑事だった。つまり、脛に傷持つ大物政治家が背後にいる、3億円事件を題材にしたピカレスク話だ。
   絵になる廃墟の軍艦島を原点の舞台にしたサスペンスだが、如何せん、力コブ入り過ぎのフジテレビの思惑通りに成功したとは言い難い。何故なら、事件の起きた1968年と2016年では時がたち過ぎ、また親子の俳優が似ていないので、現在と過去の入り混じる映像に見ている方はついてゆけずに入り込めない。共感できない。あちこちロケしただのスター陣が豪華だの、宣伝文句もフジテレビ流で、肝心の物語が整理不足で説得力がないのに、軍艦島や万円札をばら撒く場や派手な絵でつないだマンガの域を出ない大失敗作だ。(放送2016年6月25日21時~、26日21時~)

(黄蘭)

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