2024年 4月 20日 (土)

もっと利用しよう「24時間訪問介護」1日に何度もヘルパーがやってきて細かくケア・・・費用安く家族の負担軽減

   親などの介護が原因で仕事を辞めざるを得ない離職介護者が年間10万人に達した。予備軍は42万人もいる。そこで注目されているのが4年前に導入された24時間訪問介護のサービスだ。こまめに介護士が訪問してケアしてくれて、料金も安い。おかげで介護離職せずに済んだケースも増えている。専門家も高齢化がピークとなる2025年に向け「中心になるサービス」と太鼓判を押す。

朝昼晩3時間ごとに排せつや食事の世話

   広島市の自動車工場で働く石川良二さんは最も重い要介護度5で寝たきりの母親セキさん(86)と住んでいる。「仕事に出かけると、お袋ひとりになるが、今は安心できる」と話す。それを可能にしたのは24時間訪問介護だ。

   正式には「定期巡回・随時対応型訪問介護」という。石川良二さんが毎朝6時半に仕事に出掛けると、直後の7時にいつも通り自宅にヘルパーがやってきた。さっそくセキさんの顔をタオルで洗い、排せつの確認をし、朝食のケア、服薬などテキパキこなし1回目30分のケアを終える。

   3時間後の午前10時に別のヘルパーが訪れ、水分補給や床ずれ防止のために体位変換、排せつチェックを手早く行った。この間15分ほど。さらに正午には3人目のヘルパーが訪れ昼食の準備と食事介護を行って帰った。

   午後6時過ぎ良二さんが仕事から帰ってきた。良二さんが一息ついて間もなく、この日の最後の6回目のヘルパーが訪れセキさんに歯磨きなどのケアを行い1日が終了した。

   セキさん「やっぱり家の方が良い。楽です。気を使わなくていい」

   良二さんも「こんな介護があるのか、ここまで見てもらえるのかと、ほんまにすごいです。楽しく介護させてもらっています」と感謝する。

   以前、セキさんは有料老人ホームに入所していた。月額27万円と負担が重く退所した。安い施設を探したが、待機者が多く入所まで半年以上かかると言われ途方に暮れた。離職すればその日の生活に困る八方ふさがりの中でみつけたのが、24時間訪問介護だった。

文   モンブラン
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