ディーン・フジオカに大阪・道頓堀は不似合だったか・・・家族への憧憬いまいち伝わってこないもどかしさ
<喧騒の街、静かな海>(NHK総合)

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   NHKがなぜか送ってくれるステラという番宣誌の表紙に、あのディーン・フジオカの顔が出ていて、その下には『NHK初主演!』とデカデカ書いてあるので、見ないわけにはいかないでしょ。で、見ました!どうってことない並みのドラマだった(原案・藤原新也、脚本・田中晶子)。ディーンにはあまり向かない役だったかも。
   母親と子供の自分を捨てて出奔した父親に会いに、風景カメラマンの水無月進(ディーン・フジオカ)が大阪にきて、30年ぶりに父親・海老沢淳(寺尾聡)に会う。海老沢は精神科クリニックの医者で、街中をほっつき歩いている少女たちをボランティアで救済しようとするのだが、誤解されてロリコン親父の犯罪か?と警察につかまったりする。道頓堀界隈のオールロケで撮影された風景は、筆者のように全く大阪不案内人間からすると眺めは面白かった。
   クロという呼び名の高校生(久保田紗友)は、ワルにつかまり危ない世界に取り込まれそうになったところで海老沢に助けを求める。根は素直な少女だが、家庭に曰くありげだ。つまり、海老沢も水無月もクロもそれぞれが孤独を抱えて生きているバラバラ家族の一員だ。
   最後に水無月のひとりぽっちで死んだ母親が、親子3人で天の川を眺めている貼り絵を残していた。バラバラになっても母親は常に楽しかった時の家族を思って死んだのだと言いたいのだろうが、全体にいまいち主張が伝わらなく、もどかしさが残った。(放送2016年7月18日22時~)

(黄蘭)

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