2022年 5月 27日 (金)

ロシア棒高跳びイシンバエワ「勝ってもニセの金メダル」リオ五輪出場禁止に怒り

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   スポーツ仲裁裁判所(CAS)はきのう21日(2016年7月)、ドーピング問題で国際陸連がロシア陸上選手に出した「国際試合出場資格停止処分」をめぐり、ドーピングに無関係の68人の選手が求めていた取り消しの訴えを却下した。これをもとに国際オリンピック委員会(IOC)は24日、理事会で最終判断を出すが、陸上だけでなくロシアの全選手のリオ五輪出場禁止の可能性も出てきた。

   訴えていた68人の中には棒高跳びで2大会連続金メダルのイシンバエワ選手らトップ選手も含まれるが、CASは「分離」を認めなかった。世界アンチドーピング機関(WADA)の報告書はドーピングはスポーツ省の主導で組織的に行われたと断定しており、これが厳しい判断につながったとみられる。

スパイ機関が主導してドーピング工作

   イシンバエワはツイッターに「これはスポーツではなく政治だ。最後の希望も消えてしまった。私たちが欠場するなかでニセの金メダルを獲得すればいい。実力は常に恐れられてきた」と書いた。ロシア政府もムトコ・スポーツ相が「なんの法的根拠もない主観的で政治的な決定だ。国際陸連は腐敗している」とコメントした。

   今のところ、アメリカを拠点としている走り幅跳びのダリヤ・クリシナ選手だけが国際大会出場を認められているが、リオ五輪に出場しても国旗、国歌を使用できないことになる。

   WADAの報告書について、ロシア情勢に詳しい筑波大学の中村逸郎教授は「びっくりしたのはFSBの名前が何度も出てきたこと」という。FSBは旧ソ連の秘密警察KGBの後身で、テロ対策やスパイ機関。プーチン大統領もかつて長官だったことがある。「ドーピングが国家ぐるみであることを示し、プーチン大統領も深く関わっていた可能性があるということです」(中村教授)

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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