<営業部長 吉良奈津子」>(フジテレビ系)
神話「松嶋菜々子ドラマにハズレなし」が崩れた!視聴率ひとケタの惨敗・・・働くママさんに見限られた「話がうそっぽい」

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   日本テレビ系「家政婦のミタ」、TBS系「Sweet Season」「魔女の条件」、フジテレビ系「やまとなでしこ」「美女か野獣」「救命病棟24時」など、松嶋菜々子の主演ドラマにハズレなしというのは、私のまわりのドラマ愛好家の間の定説だったが、3年ぶりの連ドラ主演となった今回の「営業部長 吉良奈津子」も期待が高まる!

困った時の不倫だのみ・・・もう手口が古いよ

   広告代理店の売れっ子クリエイティブディレクターだった吉良奈津子(松嶋)が、出産・育児休暇を経て3年ぶりに職場に復帰してみれば、古巣ではなく営業開発部への配属を命じられる。クリエイティブに戻りたいと訴えるが、「3年も現場を離れていた人間を受け入れる土壌はない」とにべもない。しぶしぶ営業開発部部長として再スタートするが、そこは半期でノルマ1割にも達していない業績不振の部署で、部員も一癖もふた癖もある連中ばかりだった。

   奈津子は早く業績を上げてクリエィティブに戻ろうと仕事に熱中するあまり、家庭がおざなりになり、夫(原田泰造)ともいざこざが増え、夫はベビーシッター(伊藤歩)に惹かれはじめ・・・という感じだ。

   奈津子の方にも自分のアシスタントだったが、現在は花形クリエイティブディレクターの高木(松田龍平)がいる。今のところはなにかとぶつかっているが、あるいはそのうち・・・などと思ってしまうのは、このドラマが以前に松嶋が福山雅治とW主演した「美女か野獣」に設定が似ているからだ。おまけに、脚本は「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」の井上由美子なので、視聴率稼ぎにお得意の不倫路線に方向転換なんてこともあるかもしれない。ベビーシッターのくだりはいらないんじゃないか、と思うのだが、回を重ねるごとに出番が増えているので心配だ。

   初回こそ10・2%だった視聴率が、第2話7・7%、第3話6・8%と下げ止まらないのも、働くママたちが自分たちの応援歌のようなドラマかと期待して見たものの、こういうんじゃないと見なくなったからではないかと思う。

キャビンアテンダント姿でカラオケ接待!?いまどきそんな広告会社あるか

   お仕事ドラマとしても現実離れしていて共感しにくい。そもそも、3年も仕事から離れていて、しかもまったく経験のないシロウトをいきなり「営業部長」という役職につかせるだろうか。

   平成28年の今を描いているのかも疑問である。第3話では、クライアント先の部長が契約をちらつかせて奈津子に枕営業を迫っていたが、コンプライアンスが徹底したこの時代にそんなことがあるのか。部をあげてカラオケで接待とか、ひと昔前の営業のイメージだ。CM業界を描いているのだが、電通や博報堂の営業はキャビンアテンダントの恰好をして、AKB48を歌って盛り上げるのだろうかと疑問はつきない。

   演出はフジのトレンディドラマ全盛期に活躍した河毛俊作で、主題歌「CHEER UP! THE SUMMER」を手掛けるのは山下達郎、あつかう業界もCMで、そこはかとなくバブルの香りがする。当時を知るものには懐かしくもあるけど、だったら下手に働く女性が抱えている問題など扱わず、もっと弾けてスカッとするドラマにしてくれたほうがよかったのに。  松嶋菜々子のドラマにハズレなしを信じてまだ見続けているが、本当に大丈夫かと不安になる。(毎週木曜よる10時~)

くろうさぎ

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