<家売るオンナ>(日本テレビ系)
北川景子「鬼顔」大当たり!おっかないのになぜか爽快で温かい気持ちに・・・実は客の幸せ願う不動産やり手ウーマン

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   家の売買がこういうエンターテインメントになるとはね。でも考えてみれば、家を売ったり買ったりするのは人生の一大事だから、それを仲介する不動産屋は他人の人生にけっこう大きく関わることになるわけだ。しかもたいていは家族ぐるみである。家族の事情を垣間見る立場にあるとも言える。とすれば、扱う客のそれぞれの人生模様、家族模様が1回1回のドラマになる。うん、これはいい。というわけか、今季1番の高視聴率(と言っても低レベルの戦いだが)となっている。

イモトアヤコのダメ社員ぶりに唖然

   健闘の最も大きな要因は、何と言ってもヒロインの敏腕営業ウーマン・三軒家万智のキャラクター設定にある。いっさい笑顔を見せない。笑顔どころか、いつもまなじりを決し、全力で怒った顔を崩さないのだ。いやあ、演じている北川景子も顔の筋肉が疲れるだろうなあ。

   課長の屋代(仲村トオル)をはじめとして、イケメン若手の足立(千葉雄大)以外は全員ダメ社員ばかりの不動産会社支店に、やり手の三軒家万智が突然乗り込んでくる。

   ダメ社員の中でも一番は白洲美加(イモトアヤコ)だ。そのダメダメぶりと言ったら、会社で朝からものを食い、チラシを撒きに行かされるとゴミ箱に捨てちゃってお茶飲んで時間つぶしをする。当然、入社以来、1軒も家を売っていない。個人別の売り上げグラフが張り出されているし、毎日、朝のミーティングで報告させられるから、さぞいたたまれないだろうなあと気の小さい私は思ってしまうが、そこはイモトアヤコだ。彼女の憎めないふてぶてしさが生かされている。

「私に売れない家はない」「客の人生は関係ありません」と言いながら・・・

   三軒家万智の決めゼリフは「私に売れない家はない」である。同僚たちにも容赦ない。社員を指さし「ゴー!」と命令する鬼のような形相のアップは、まるでコミックのカットのようだ。ちなみにコミックが原作ではなく、大石静のオリジナル脚本である。

   この鬼顔の三軒家万智が、とても売れそうにない物件をたちまち売り、しかも売り手や買い手を結果として幸せにしてしまうというのが、見る者を爽快で温かい気持ちにしてくれるのである。「不動産屋に客の人生は関係ありません。不動産屋の仕事は家を売ることです」と言いながら、本当は客の幸せを本人たちよりも考えていて、本人たちにそれを最後に気づかせる。

   私も三軒家万智の仲介で家を売ったり買ったりして幸せになりたいが、売る家もなく買う金もないのが残念だ。

   最後に北川景子さん、撮影が終わったら思う存分笑って顔の筋肉をほぐしてね。(水曜よる10時)

文   カモノ・ハシ
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