松本隆が語ったラブソングの秘密「応援歌ではガンバレない。恋愛は自問自答」

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   1980年代のオリコンを制した作詞家の松本隆(67)はめったにインタビューを受けないが、「ショーアップ!」コーナーに登場した。「木綿のハンカチーフ」(太田裕美・75年)、「スニーカーぶるーす」(近藤真彦・80年)、「ルビーの指輪」(寺尾聰・81年)、「赤いスイートピー」(松田聖子・82年)、「硝子の少年」(KinKi Kids・97年)・・・と時代がよみがえる。

   伝説のバンド「はっぴいえんど」で70年にデビューし、「風をあつめて」(71年)などのヒットを生み、解散後は作詞活動に専念した。これまでに2000曲以上の作詞をし、売り上げ枚数は約5000万枚、オリコン1位50曲以上だ。その多くはこだわりのラブソングだ。

レコーディング立ち会わないと電話かかってくる松田聖子

   「人間っていうのは天邪鬼なもんで、『ガンバレ』と応援歌作ってもガンバレない。それより、これが恋なのかな、愛なのかなって自問自答するようなラブソングが大事だなって思うんですよ」

ルビーの指輪が好き

   「木綿のハンカチーフ」では田舎育ちのカップルを描いた。「都会生まれなのになんで書けてんだろうって。でも、モデルだらけだった。クラスにいっぱいいたしね。みんな恋をしてさ、バイトで金が入ったら真っ先にスーツ買ってみるとか。こんな感じでしょって言ったら、みんなが泣いていた」

   松田聖子は松本の歌で成長した。「聖子は全盛期でしたから、とにかくいるだけでピカピカなんですよ。大スターを筆に使えたというのかな、好きな絵を描けたというのかな」「レコーディングに立ち会わないと怒るんですよ。風邪で熱が38度くらいあって、うつしちゃいけないと休んだら、電話がかかってくる」

   「ルビーの指輪」はタブー破りだった。「(当時)宝石のタイトルの歌はなかった。歌謡曲は社会の底辺の人たちのものという意識があるんですよ。日本は総中流なのにそんなタブーは変だなと思って。宝石の中でもカジュアルな石を選んで、ガンバレば買いやすい」

   男性アイドルのラブソングには違った思いも込められている。「少年というのは翳があったほうが美しく見えるので、トシちゃんは明るいやんちゃ坊主みたいなやつでやってて、マッチはちょっとすねてる。『はっぴいえんど』もすねた少年の歌だったんでね」

   最大のヒットは「硝子の少年」だった。「若い女の子だけだとミリオンいかないんですよ。じゃあ誰が買ってるかというと、おじさん、おばさんが買ってるの。あれはビー玉に反応したのね。KinKiって翳りがもうちょい色濃いのね。傷つきやすい度が結構激しくあってね」

正面から剛速球の大人のラブソング書きたい

   去年、作詞家45年を迎えたが、挑戦は続く。「大人のラブソング」だという。

   「ストレートで、剛速球のラブソングって、この何十年も出てないので、日本にないもの作るの好きだから」

   3年前から神戸に移り住んだ。海の風が作品に影響するのか。「するでしょうね。少し明るくなるかもしれない」「松本隆の原動力は好奇心ですね。(最近はまったものは)シン・ゴジラ」

   野上慎平アナ「宇賀ちゃんも僕も30代ですが・・・」

   宇賀なつみキャスター「歌えますよ、完璧に。赤いスイートピーは教科書に載ってましたからね」

   司会の羽鳥慎一「この時代に生きてれば、みんな歌える」

   長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「僕はルビーの指輪。アドレナリンがうわーとなる」

   玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「君は天然色が最高。今でもそう思ってる」

   羽鳥「ひび割れたビー玉を覗いたら、君が逆さまに見える。ひびしか見えないですよ」

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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