2018年 9月 20日 (木)

藤原竜也「糸切り歯」ばかりが目立っちゃって・・・ワクワク感まるでない昔ながらのドロドロ芝居
<そして、誰もいなくなった 最終回>(日本テレビ系)

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    秦建日子という女みたいな名前の脚本家の連ドラ最終回。連ドラの第1回で筆者はてっきり、孤島で殺人事件が連続するアガサ・クリスティ作品の翻案かと思ったら、似て非なる話だった。
   最終回は謎解きの巻で、25年前に藤堂新一(藤原竜也)の子供のころ死んだ父親の葬式の場面。実はバーテンダーの日下(伊野尾慧)は新一の弟で、彼は母親・万紀子(黒木瞳)が交通事故に見せかけて新一を殺そうとしたという話をする。車椅子になったのは、自分が突き飛ばした新一を車の前で覆いかぶさって庇おうとして轢かれたから。
   まあ、とにもかくにも、順風だった新一の人生が狂ったのは、すべて万紀子と日下の悪意に満ちた仕掛けの所為だったというオチだ。タイトルバックからしていかにもネット上の現代的な犯罪と思えたが、終わってみれば、親と子の情が金によって歪められて、そこに日蔭育ちの男の子の陰湿な恨みが絡むという昔ながらのドロドロ芝居だった。近頃、売り出し中の伊野尾慧が、最後に母親と刺し違えるシーンで大立ち回りするが、なんかなあ、嘘っぽいのだ。
   藤原竜也は映画監督やテレビ演出家に好かれる顔らしくて、大島渚の昔からいい役で主演するが、歯並びぐらい治せよ。糸切り歯が目立ってみっともない。滑舌も余り上等だとは思えない。人気俳優には演出家が遠慮するのか今は。9回も連続して視聴して、ワクワクするようなサスペンスは1度も感じなかった失敗作である。(放送2016年9月11日22時~)

(黄蘭)

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