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ヨネスケ「里の秋」にひたる・・・新潟・十日町で棚田とへぎそば「日本の田舎っていいなあ」

   <人情ふれあい いいなぁ日本(BS11)>「この辺はキツネやタヌキしか出ないんじゃないの」なんて言いながら、タレントのヨネスケさんが新潟県十日町市の山間の道を歩いています。あたりは収穫を終えた田んぼや畑ばかりで、童謡「里の秋」そのままの風景が広がっています。

   さて、どこに行こうというのでしょう。道の駅「クロステン十日町」で、十日町の名物情報を仕込みます。棚田と染物とへぎそばだそうです。さっそく、「にほんの里100選」に選ばれている松代の「星峠の棚田」に向かいます。

   ヨネスケ「ああ、美しいものだなあ。まさに日本の田舎という感じですね」

   眼下には、半円形の小さな田んぼが斜面に張り付くように200枚も重なり、その先には集落が静かなたたずまいを見せています。それが風と日差しによって刻々と表情を変えます。

   ここで寄りたいのが古民家を改装した「うぶすなの家」です。床の間や囲炉裏、お風呂場にもモダンアートが置かれ、これが古い家屋と実に調和しています。里のおばちゃんたちが運営していて、「うぶすな定食」(1600円)は絶対のおすすめ。しいたけ、にんじん、大根、インゲンなどの野菜の煮物、なすの味噌煮、ぜんまい、ワラビ、きゅうりの漬物など8品1汁に、もちろんごはんは地元の魚沼産コシヒカリです。

   ヨネスケ「すべて地のものなんでしょ。採りたてが一番おいしいんだよね」

   おばちゃんの一人が「そう、このなすは私が作ったの」

   もうひとつの名物、染め物ものぞいてみましょう。「桐屋」は江戸時代の寛永年間創業で、絞り染めにちぢみをかけます。明石ちぢみと呼ばれ、京都に次ぐ生産量を誇っています。買うにはちょっとお高いのですが、店内には素晴らしいお着物が展示されていて、ぜひ立ち寄ってください。

つなぎに布海苔使いつるつるの地そば

   ヨネスケさん、お腹がすいてきたのか、「私はね、一日一麺なの」なんて言い出しています。へぎそばが食べたくなってきたのでしょう。歩いていると「そばや 清兵衛」という看板を見つけました。「どう見ても民家だよね」なんていいながらのぞいてみると、まさに製麺中で、2代目の小海誠さんがすぐわきの石臼で挽いたばかりのそば粉を打っています。

   「へぎそばというのはつなぎに布海苔を使って、片木(へぎ=杉やヒノキを薄く削った板)に盛ったもので、ひと口分ずつ輪のように巻いて並べていきます」

   ちょうど寄せる波のような盛り方になり、これは先ほどの着物の模様をまねていて、つなぎの布海苔も染め物の糊づけにつかうものでした。そう、染め物の街だから生まれたおそばだったんです。

   ヨネスケ「のど越しなめらか。つるっとした食感。これを食べたら、他のおそばなんて・・・」

   山里は秋が一気に深まっていきます。冬支度が終わると十日町は雪の中です。(2016年9月16日よる8時放送)l