男と出奔した姉が島に戻ってきた!裏に母親の殺人隠し・・・最後の謎解きにいささか疑問
<ドラマスペシャル 湊かなえサスペンス「望郷」>(テレビ東京系)

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   田舎者の東京コンプレックスばかり描く湊かなえの原作には、いささか辟易する筆者だが、今回のドラマはオムニバスの短編3作。広末涼子主演の「みかんの花」と伊藤淳史主演の「海の星」、それと濱田岳主演の「雲の糸」の3篇である。いずれも最後に謎解きがあり、サスペンスの元は過去の事件に由来するという毎度のパターン。
   「みかんの花」は瀬戸内の島の町・白綱島市が他島と合併するので閉幕式があり、20年前に島に来た都会の男(田中圭)と一緒に出奔してから1度も帰郷しなかった姉の富田笙子(水野美紀)が、有名小説家になって帰ってくる話。妹で主婦の富田美里(広末涼子)は、姉に恨みつらみを持ち続けてきた。何故なら、都会の男に少女時代、自分を連れて島から出てくれと懇願していたのに、姉がある日突然、男と消えたからであった。認知症の母親には倍賞美津子。
   小説では「海の星」の評価が高いらしいが映像では無理がある。「雲の糸」は、有名歌手になる濱田岳の歌があまりにも下手過ぎてうんざり。吹き替えでもしてもう少しまともな声を聴かせるべきだ。
   残るは「みかんの花」。出奔した姉が自分たちを捨てたと思っていた美里は、真相を知る。都会の男が仏壇の金を取るところに出くわした母親が、男を刺し殺してしまう。笙子は死体を埋めて、自分が男と連れだって出奔したことにしたのである。母の罪を背負って。ただし、田舎の島でも、フェリーの乗船者から足がつかないのかねえ。(放送2016年9月28日21時~)

(黄蘭)

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