2024年 4月 20日 (土)

「政務活動費」都議会・内田ドンも甘い蜜!次女夫婦の会社に事務所費138万円

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   政務活動費の不正が相次いでいる。富山市議会では市政報告会のあとの飲食の代金を報告会の「茶菓子代」として請求するなどして、政務活動費を不正に受け取っていたとして12人の市議会議員が辞職した。

   国会でも共産党・小池晃氏が、政治パーティーに参加した際に<金額や日付が書かれていない『白紙』の領収書を受け取り、金額などは自らの事務所で書き込んでいた。菅義偉官房長官、稲田朋美防衛相、高市早苗総務相の3氏が6日の参院予算委員会で追及を受け、事実関係を次々に認めた>(2016年10月6日のasahi.comより)

   週刊文春では都議会のドン・内田茂都議をはじめ、ドンにつながる都議たちが、政活費を親族に環流していると追及している。<内田氏は十四年六月以降、政務活動費から計百三十八万円を事務所費として「(有)トリート企画)」に支出している。トリート企画の代表取締役は内田氏の次女夫婦で、事務所の土地・建物の所有も次女夫婦だ>

   ドンにつながる川井重勇都議会議長も、<川井氏は一一年四月から五年間、政活費から計七百五十万円を事務所費として「(有)ホワイト」に支出。ホワイトの代表取締役は川井氏の兄の妻で、事務所の土地・建物の所有者は川井氏の兄だ>(週刊文春)

   あからさまな親族への政活費の横流しだが、敵もさるもの、そこには抜け穴が用意されている。事務所費については「賃貸借を業として行っている場合は親族の会社でも支出可」となっているからだ。ただ、都議自身が所有する物件への賃貸支払いに政活費を充てることはできない。

   週刊文春によれば、そこで登場するのが会派「都議会自民党」を利用したスキームだという。高島都連幹事長は復活当選した13年以降、計155万円を事務所費として政活費から支出している。高島氏が都議会自民党支部に自身が所有する自宅兼事務所を貸している形をとっているから、これは都議会の内規で認められているのだ。

   宇田川氏も都議会自民党を介在させることで、自身の父・芳雄元都議が所有する事務所に毎月10万円、5年間で600万円を支出していた。週刊文春によると、都議4人が親族に環流させた政活費は5年間で計1643万円になるという。<「税金が身内に環流しているという意味では、舛添氏と実質的には変わりません」(神戸学院大学の上脇博之教授)>

   小池都知事は政活費にまで手を入れる覚悟はあるか。今のように風が追っているときでなければできない。都民の怒りが都庁、都議会に向いている今こそ、一気にやるチャンスだが、どうする小池都知事。

豊洲市場もはや絶望的!密かに動き出した「新・築地構想」チーム小池が検討

   小池都知事のスピード感のある進め方はいいと思うが、いつまで続けられるか、どこを落としどころにするのかで、都民の世論はガラッと変わるかもしれない。週刊プレイボーイに興味深い記事がある。都庁内部では豊洲はもう無理だということで、それに代わる場所を探しているというのだ。都庁の新市場整備部職員A氏がこう話している。<「浮上しているのが、現在の大田市場を大幅に拡張し、そこに築地市場を移す案なんです」>

   大田市場は青果を中心に水産物や花も扱う総合市場で、羽田空港、流通センター、大井埠頭に近く、物流スペックは高いそうである。海側には倉庫や公園などが広がる城南島が隣接しているし、国道357号、首都高湾岸線も近いので、新しい道路を整備する必要がないという点も評価されているという。1990年頃にもここへの移転は検討されたらしいが、補償金などの折り合いが付かなかったようだ。ここなら費用も1200億円から2000億円ほどでできるという。

   週刊現代によれば、チーム小池というのがあり、ここでいろいろな可能性を探っているという。小池都知事は最初から豊洲移転そのものを見直すことを「本命」と考えていたそうである。

   今後の軸になるのは築地市場の改修工事を行って「新・築地市場」としてリニューアルし、工事の間だけ豊洲へメインの市場機能を移す。新・築地市場ができたら、豊洲は物流拠点プラス商業施設として改装するという案だそうだ。なるほどとも思うが、このところ小池都知事のいい方が微妙に変わってきたり、いい方が澱んだりするのが気になる。

   豊洲移転だけではなく、東京五輪の費用も見直すとしたことで、相当なプレッシャーが「上から」かかってきていることは間違いない。彼女の正念場が近い。

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