2024年 3月 29日 (金)

レコード大賞「グランプリ1億円」!昨年の『三代目JSB』受賞の裏で金銭工作?

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   大昔、レコード大賞は歌手にとってもレコード会社にとっても「大事」だった。当時は紅白歌合戦と同じ大晦日にやっていて、レコ大が終わると(たしか帝国劇場ではなかったか)、紅白の会場であるNHKホールへ息せき切って人気歌手たちが駆けつけたものだ。グランプリ受賞者は終わり近くなるため、NHK側も対象の歌手を絞り込み、順番を遅くしたり、場合によってはトリか大トリにしていた。1年の締めくくりに2つの大舞台で歌うのが歌手の夢だった。

   私は芸能記者ではなかったが、往時、レコ大の審査員で絶大な力をもっていた音楽評論家A氏と昵懇だった。11月から12月に入ると、彼の許へレコード会社やプロダクションの連中が日参してきて、うちの誰それをよろしくお願いしますと、頭を下げた。

   何度か、彼が票読みをしているところに居合わせたことがあった。あの歌手にとらせるにはあと2票足りない。するとそこから電話をかけ、プロダクション側にアイツとアイツに持っていけと指示を出していた。持っていくというのは現ナマのことである。私が知る限り、彼が推す歌手はほとんど大賞をとったと記憶している。

   大賞に1億円、新人賞にも1億円といわれていた。だが、紅白が時間枠を広げ、大賞受賞者が出演を辞退することなどがあって、レコ大は30日にしたが、往時のような視聴率はなく、カネで賞を買う『慣習』もなくなったのではないかと思っていた。

   だが、週刊文春は、昨年末のレコ大でグランプリをとったEXILEの弟分「三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE」(以下三代目)が歌った「Unfair World」は、1億円で芸能界のドンから賞を買っていたと報じている。動かぬ証拠は「株式会社バーニングプロダクション」から、EXILEのリーダーHIRO(47)が代表取締役を務める「株式会社LDH」に対して「1億円」を請求したブツを入手したというのだ。

   バーニングの周防郁雄氏といえば、傘下に20社以上を抱える業界最大手の芸能事務所である。レコ大や紅白歌合戦のキャスティングに絶大な発言権を持つといわれている。当時の審査員の間でさえ、この曲は全然ヒットしていないのにいいのかという疑問の声が上がっていたという。

   審査員にはスポーツ紙の記者や一般紙の記者もいるが、バーニングとつながっていれば、有名ミュージシャンのインタビューの段取りをしてくれたり、何かと面倒を見てくれるので、ドンから「お願いします」といわれたら断れないそうだ。

   週刊文春によれば、昨年はAKB48の「僕たちは戦わない」が圧倒的で、売り上げも180万枚、「Unfair World」の約20万枚との差は歴然としていた。さらに、優秀作品賞は15人の委員による挙手で決まるが、周防氏の意向が行き届いていなかったときはAKB48が13票あったという。それが最終審査では、15人中11人が三代目に手を上げるという大逆転が起きたそうである。歌のタイトル通りアンフェアなことが起きたのだ。

   週刊文春の告発に当の「株式会社LDH」のHIROは、今年限りで社長を退任するという声明を出して応えた。週刊文春が<疑義を同社に質してから、わずか二日後の発表だった>

   1959年にレコ大を立ち上げた元TBS社員の砂田実氏は、<「レコ大が私欲のために消費されているとしたら、それは間違いだったということになる。TBSも一体何をやっているのか。情けない話です」>と憤っているが、砂田氏は知らないのかもしれないが、レコ大は設立当時から「私欲のために消費され」続けてきたのである。変わったのは私腹を肥やすメンツだけである。

「宮沢りえ・森田剛」案外いい組み合わせ!恋多き女と浮名流してきたやんちゃ男

   火曜日(2016年10月25日)に神戸へ行って、内田樹さんに会ってきた。住吉駅から歩いて2、3分。閑静な住宅街の中にある。外見からはわからないが、1階には堂々とした合気道場「凱風館」があり、門弟は300人になるという。鍛え抜いた身体から発するオーラに圧倒されるが、話してみると、書くもの同様、ニコニコと優しい人であった。

   ノンジャンルといってもいいほど多方面についての著作があるので、何から聞こうかと逡巡したが、アメリカは日本にとって信頼に足りうる国かという話から始め、安倍首相論、メディアの惨状、日本はこのままいくと北朝鮮化するなど、独自の視点からユニークな発言が聞かれ、期待した以上に楽しい時間だった。

   最後に、内田さんの旺盛な研究心を支えているのは何かと聞くと、それは学問でも武道でも、自分の尊敬できる「師」を持ったことだと答えてくれた。自分はいつまでもその師の弟子であることを任じている。その師に少しでも近づこうと思っているから、いろいろなことに対して関心が衰えない。

   内田氏と別れてから、この歳だが、私も「師」を探し、その師の考えや思想を一生涯かけて突き詰めてみたいと思った。さて、誰にするか。それが問題だが。

   週刊新潮は、ジャニーズのやんちゃ男、「V6」の森田剛(37)が、宮沢りえ(43)の「私宅に泊まった」と報じている。2人は今年8月に行われた舞台「ビニールの城」で共演し、仲が深まっていったと週刊新潮はいっている。

   10月22日深夜、渋谷の代官山にある蔦屋書店に現れた2人は、カフェで話し込んだり、店内をブラブラしたりしてから、歩いて15分ほどにあるりえが7歳の娘と暮らす私宅に入っていったという。翌朝11時少し前にりえの家を出てくる森田の姿を、週刊新潮は撮り、グラビアに掲載している。

   恋多き青春時代を過ごし、結婚したが離婚した女と、上戸彩を含めて多くの女と浮き名を流してきたやんちゃな男。意外にいい組み合わせかもしれないが、りえと一夜を過ごせるなんて・・・。ヨダレが出てくる。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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