2024年 4月 23日 (火)

クフ王ピラミッドに謎の新たな空間!ミイラ・財宝が眠っているのか?日本チーム最新技術で発見

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   エジプトの考古学界がビッグニュースにわいている。4500年前に造られたクフ王のピラミッド内部に謎の新たな空間があるらしいとわかったのだ。突きとめたのは日本の素粒子研究家らの技術だった。「99・9999%の確率で空間があるといえます」と誇らしげに語る。

   クフ王のピラミッドは高さ147メートルとビル40階に相当する巨大さで、平均2・5トンの石をどう運んだのかは古代史最大のミステリーといわれる。内部も謎だらけで、90%は何があるのかわからない。王の棺のようなものはあってもミイラは見つかっていない。

   どこかにミイラが眠っている。黄金の財宝が隠されている。研究者たちはさまざまな仮説を唱えてきた。フランスの調査隊が壁にドリルで穴を開けて調べようとしたが、大量の砂が突然吹き出て中止となった。ドイツ隊はカメラ搭載のロボットをトンネルに送りこんだが、壁に阻まれた。

   そこで最新技術で探ろうと去年(2015年)10月、国際共同プロジェクトチームによる「スキャンピラミッド計画」がスタートした。フランスチームがドローンを飛ばして上空からレーザースキャンをする。カナダチームは赤外線カメラでわずかな温度変化を測り、構造を分析する。

素粒子を測って内部を透視

   中核を担うのがNHKと名古屋大学などの共同チームだ。ピラミッドの北側斜面に他より温度が5、6度高い部分がある。そこにミュオンと呼ぶ宇宙から降り注ぐ素粒子をレントゲンのように使って、内部を透視する。名古屋大学の森島邦博助教は「このミュオグラフィーが巨大構造物の内部を見る唯一の技術です」という。

   まず赤外線フィルムを北側斜面の真下に置いた。もし空間があれば、フィルムに降り注ぐ素粒子の数が増える。チームは3か月にわたって観測を続けた。キャスターの久保田祐佳アナが「フィルムには何が写っていたのでしょうか。この調査で何がわかるのですか」と聞く。

   エジプト考古学者の河江肖剰氏はこんな解説をした。「エジプト最大のピラミッドですが、大きすぎて調査がでなかったんです。クフ王自身もデータが少ない謎でした。私たちが求めるのは財宝の中の情報です。当時の社会がわかりますから」

   素粒子が降り注いだフィルムを解析した研究者たちは、「これ、へんだよ」「何かありそうだ」と声を上げた。未知の空間が浮かび上がってきた。森島助教は「高さ1メートル、2メートルの空間と考えるのが自然です。未知のものを探して実際に見つかった時は驚きました」と語る。

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