2024年 4月 24日 (水)

紅白歌合戦大トリ「SMAPありがとうメドレー」NHKと事務所はメンバー説得に必死

   少し早いが今年1年を振り返れば、熊本大地震、トランプ旋風、ゲス不倫、SMAP騒動の年となるのかもしれない。掉尾を飾るのは紅白歌合戦大トリのSMAPによる「25年間ありがとう」メドレーで決まりだと私は思っている。

   それを後押しするファンの新聞ジャック・イベントが11月(2016年)1日と2日に行われた。東京新聞の読者投稿ページ「東京くらしネットTokTok」は有料にもかかわらず、130人以上の「解散しないで」という悲鳴のようなファンの投書で埋まった。歌も踊りもたいしてうまくはないと思う5人組がここまでやってこられたのは、こうした熱狂的なファンのおかげである。

   5人は顔も合わせないほどギクシャクしているから一緒のステージに上がるのは無理だという見方がある。いい知恵を授けよう。ステージに5つの檻をつくり、5人を一人一人入れる。隣が見えないように横には壁をつくる。そうして5人が歌い踊るという趣向だ。エルビス・プレスリーの映画「監獄ロック」をステージ上に再現すればいい。いかがだろうか。

   フライデーは「草彅剛、本誌直撃に笑顔 『SMAP解散回避!』の可能性」という記事をやっている。何のことはない、六本木のカフェに現れた草彅にフライデーが直撃。<「紅白歌合戦」に出演することをファンは望んでいます―質問はドアに遮られたが、車に乗り込んだ草彅はニヤリと笑っていたのである>というだけのものだが、<SMAPの紅白サプライズ出演はあるのか。それを実現させるべく動いている人間が「ジャニーズ事務所内に一定数いる」(ジャニーズ事務所関係者)>そうである。

   視聴率40%前後まで落ちた紅白の起死回生はこれしかないだろう。事務所側もこれをやればNHKに多大な恩を売れるから、必死で5人を説得するはずだ。かくして帝国とまで呼ばれたジャニーズ事務所は、SMAP解散とともに衰退への道を辿るのであろう。

新たな過労死出そうな電通「午後10時消灯・早朝5時出社」

   週刊現代が電通を取り上げている。「電通の正体」というタイトルの割りに内容に新味はないが、取り上げること自体に意味があると思いたい。

   電通社員の過労死問題で、労働基準監督署などが立ち入り検査をする異常事態になっている電通だが、石井直社長名で社員に出した文書の中に、電通が必要以上にメディアに糾弾されているといわんばかりの書きぶりがあると週刊現代は批判している。

   その他は、これまでだったら電通の社員が不祥事を起こしても実名も出なかった。クライアントが不祥事を起こせば、電通が広告をエサにメディアに記事の修正をしてもらっていた。電力会社から3・11までの約40年間に約2兆4000億円の広告費をもらって、原発の推進、安全神話をつくってきたなどなど。

   たかが一広告代理店に抑え込まれてきたメディア側にも大きな責任があると思う。これをきっかけに電通タブーを払拭し、メディアへの介入、五輪やW杯招致のためのカネをばらまくロビイング活動も自粛させるべきであろう。メディアの上に広告代理店が君臨するなど、あってはならない。

   フライデーが電通が発表した22時一斉消灯が守られているか、10月28日の21時半過ぎから外で見ていたそうだ(同様のことを「報道ステーション」でもやっていた)。22時に何の社内放送もなく突然電気が消えた。避難訓練のように集団で一斉に外に出てくる。

   1階中央の受付テーブルの周りだけに非常灯がついているが、<この頼りない灯にすがりつくように数人が業務を遂行しようとする姿が見てとれる>(フライデー)。その連中も30分もしないうちに社外に消えたという。家に仕事を持ち帰ってやらざるを得ない者もいるが、<「始発で会社にくる人が増えているんですよ」(電通クリエーター)>。そこでフライデーが週明けの月曜日4時50分に電通前で待っていると、何人もの社員がフライデーの問いかけには応えず、無言で社内に入っていったという。

   私の知っていた電通マンには深夜までクラブやバーで大酒を飲み、女にだらしなかったが、仕事はできるというタイプが多かったように思うが、それももはや昔語りなのであろう。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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