壊さずに残して!海外から高い評価「日本のモダニズム建築」代々木競技場、中銀カプセルタワー・・・

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   日本の高度成長期に全国に建てられたユニークなモダニズム建築が海外から熱い視線を浴びている。カタツムリのような国立代々木競技場、十字架型をした東京カテドラル聖マリア大聖堂などがある。子供が積み上げたブロックのような東京・銀座の中銀カプセルタワービルには観光客がひっきりなしに訪れる。

   ほかにも、ロボットのように見える今市文化会館、観覧車のような不思議な宮崎県の旧都城市民会館など、モダニズム建築は全国に2000以上もあるという。「日本ではあまり知られていませんが、世界で日本のモダニズム建築が高く評価されているんです」と小郷知子キャスターが伝える。建築史家で江戸東京博物館研究員の米山勇さんは、評価されている理由を「世界でもまれな完成度と独創性だと思います」と話す。

莫大な改修・補修費用

   しかし、こうした建物の老朽化が進んでいる。地震など安全性への懸念のほか、特殊な形状、構造をしているために、改修・補修費用が莫大になることも多い。「(モダニズム建築は)部分的に直すというのはむずかしく、結局は全面改修になるというケースが多いんです。それが保存や改修を困難にしている理由のひとつです」(米山さん)

   各地で取り壊しがはじまっているが、ホテルオークラの旧建物なども壊され、海外から非難の声が上がっている。香川県高松市では丹下健三がデザインした旧香川県立体育館が、保存か解体かをめぐって揺れている。舟のような斬新なデザインで、国際的な建築評価団体などが高評価し、「日本のモダニズム建築としてぜひ残すべきだ」と要望が強い。

   しかし、香川県が改修を検討したところ、建物は「つり屋根構造」という特殊な構造をしており、改修に必要な費用は、当初の見込みを大きく上回るおよそ16億円に上ることがわかった。「そこまで経費をかけて改修するのはむずかしいという判断になりました」(香川県保健体育課)

   結局、県は改修を断念したが、取り壊しにも保存にも踏み切れない状態が続いている。

NHKクローズアップ現代+(2016年11月10日放送「我が町のレガシー?お荷物?~モダニズム建築 騒動記~」)

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