2024年 4月 17日 (水)

トランプ政治どう出る?孤立主義と軍事介入という最悪の結びつき

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   アメリカ大統領選は大方の予想を覆しトランプ勝利に終わった。各国に当惑と歓迎が広がっている。駐米フランス大使は「イギリスのEU離脱とこの選挙と、もはや何でも起こりうる。世界が目の前で崩壊しているようでめまいがする」と語り、サッカー元英国代表のリネカーは「われわれはとんでもない時代に生きている」という。

   一方、フィリピンのドゥテルテ大統領は「トランプ、勝利心からお祝いするよ」、フランス・国民戦線のルペン党首は「トランプ氏、そしてアメリカの皆さんおめでとう」、ロシアのプーチン大統領も「トランプ氏おめでとう。ロシアはアメリカと完全な関係修復を望んでいるし、用意はある」と語った。

   デープ・スペクター(テレビプロデューサー)、国際政治のスペシャリスト藤原帰一(東京大教授)、アメリカ経済のスペシャリスト安井明彦(みずほ総合研究所欧米調査部長)がなぜ大逆転になったのかを探った。

デーブ・スペクター「アメリカ人のやっていることはよくわからない」

   デープ・スペクター氏は「自分が言うのは変ですが、アメリカ人のやっていることはよく分からないですね。それだけのショックで予想外でした」

   藤原帰一氏は「ドゥテルテ、ルペン、プーチンから礼賛される大統領がアメリカの指導者になったことに、まだ衝撃を受けています。」

   9日(2016年11月)の東京株式市場がトランプショックで日経平均が一時1000円以上も下落したことについて、安井明彦氏は「株価は大荒れになりましたね。開票が進むにつれて様子がおかしいとどんどん下がって行く展開でした」

   歴代大統領と今回の大統領候補の『嫌われ度』を追っている調査会社によると、トランプは50%を最も嫌われ度が高い。2位がヒラリー・クリントンで40%近かった。嫌われ度が30%を超えたのはブッシュ大統領息(息子)を入れて過去3人しかいない。

   鎌倉千秋キャスター「それでも大逆転で勝利した背景は何だったのでしょうか」

   安井氏は「トランプが勝ったというより、クリントンが負けたという側面が強いと思います。これまでの政治家ではない人が欲しいという選挙だったにもかかわらず、クリントンが既存の政治を変えたいという流れにまったくマッチしていない候補だったのが敗因だったのでしょう」と分析する。

   藤原氏は「出口調査を見ると、白人でクリントンに入れた人は37%、トランプに入れた人は57%。白人・高卒以下でクリントンは28%、トランプは67%だった。クリントンは民主党の地盤だった白人のブルーカラー層をトランプに奪われ大敗を期したのだろう」

   スペクター氏は「ヒラリーが疑惑が晴れても信じないトランプ支持者が多く、トランプにはまったく具対案がないのにトランプ信者になった」と話す。

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