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安倍・トランプ会談「お土産」はゴルフのドライバー!次回は一緒に回りましょうよ

   安倍晋三首相とトランプ次期アメリカ大統領の会談の最中に始まったこの日のモーニングショーは、安倍首相がトランプタワー入りする映像からスタートだった。現地からリポーターが「会談は今も続いていますが、カメラが入れないので詳細はわかりません」

   スタジオでは、この会談が当初に予定されていた時間から変更された理由について説明があった。政治ジャーナリスト・山口敬之氏は「当初、この会談は2時間が予定されていたのですが、おととい17日(2016年11月)にホワイトハウスから『2人の大統領がいるかのような本格的首脳会談みたいになる形は避けてくれ。2時間は長い。1時間にしてくれ』と要請がありました。そのため、食事をする予定を中止したんです」と伝えた。

   山口氏によると、ホワイトハウスからはカメラを入れないようにという要請があったが、入れるか入れないかを最終的に決めるのはトランプで、「ホワイトハウスの要請を受け入れたことで、『まともな人』であることがわかりましたね」(山口氏)

   これに玉川徹(テレビ朝日ディレクター)が「まともじゃないと困りますよ。そもそも正式に大統領になった後に会うべきなのに、この時期に会うのは異例です」と何か裏がありそうなことをほのめかすと、作家の吉永みち子も「安倍さんも手ぶらではいけないはず」と加えた。

安倍首相「オバマよりもやりやすかった」

   山口氏の解説が続く。「トランプ氏は大統領選勝利の後、30か国の首脳と電話会談しています。そのうち、ヨーロッパを含む10か国の首脳が会いたいと申し出たが、これを断り安倍首相とだけ会うことになりました。これは、任期などの関係で、ヨーロッパの首脳より安倍政権のほうが長続きするという判断です。政治的なお土産はありませんが、物理的なお土産はあります」と、ゴルフのドライバーをプレゼントしたことを明かす。「オバマ大統領にはパターをプレゼントしているので、配慮してトランプにはドライバーを贈ったようです」

   玉川「貢物に見えちゃうね」

   吉永「与しやすいと思われたかも」

   長島一茂(スポーツプロデューサー)「最初にイニシアチブをとることが大事ですよ。安倍さんには頑張ってほしい」

   会談を終えた安倍首相の記者会見が始まると、山口氏が再び解説。「会談の直前にトランプ氏は副大統領候補のペレス氏を呼び、首脳会談のやり方や心構えをレクチャーしてもらった」「会談はゴルフの話でスタートして、日米同盟やTPPなどで、それぞれの考えを述べ合った模様」「安倍首相が会見で、『もう1回会いましょうと約束した』と言ったが、それは今度はゴルフをしましょうということではないか、安倍首相が記者に『(トランプは)ビジネスライクなオバマとはずいぶん違う』と漏らしたことから、会談ではトランプ氏はずいぶんジョークを飛ばしたようだ」

ジョークで相手を翻弄・・・したたかなっトランプ外交

   長島「トランプさんがゴルフをする映像を見たんですが、彼はフェードボーラーですよ。引っ掛けないようなスイングができている。おそらく相当うまいのではないでしょうか」

   司会の羽鳥慎一が「その話にあまり引っかからないでほしい」と上手い返して本題に戻った。玉川が「会談を柔和に始めたトランプは逆に手ごわいと思いました。タフなネゴシエーターですね」といい、吉永は「トランプ氏はご機嫌だったということですが、そんないい気分にさせる話を日本が持って行ってなければよいのですが」と心配そうに語る、 すると、山口氏は「トランプは副大統領候補を直前に呼び、『外交は僕の最大の課題だね』と言ったそうです。トランプ氏も真剣に臨んだと言うことですので、現段階では憶測でしゃべるべきではないと思います」

   政治ジャーナリストというより、安倍首相とトランプの宣伝係みたいだね。

文  バルバス | 似顔絵 池田マコト