2024年 4月 16日 (火)

小池知事「私は除名されてません」 除名処分の区議7人との違い明らか

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   7月の都知事選で、自民党の推薦を受けずに立候補した小池百合子氏(現知事)を、党の方針に反して応援した豊島区、練馬区の自民党区議7人を、自民党東京都連は昨日(6日)、最も重い除名処分とした。当の小池氏は依然として自民党員のままというおかしな事態。終わりの始まりか。

若狭衆院議員は離党を明言せず

   知事選の自民公認候補の敗北で、都連は石原伸晃会長ら幹部が交代するなど、ガタガタになった。一方、勝った小池氏と国会議員で応援した若狭勝参院議員(当時)に、党本部は口頭で「厳重注意」だけ。若狭氏は、小池氏が抜けた後の衆院補選で党員のまま当選し、現在は衆院議員だ。小池氏ももちろん自民党員のまま。

   ところが、「7人の侍」などともてはやされた区議7人に対して、都連はきつかった。当初から「除名」を言いつのり、「身上書」の提出を求めていたのだが、7人はこれを拒否していた。このため「最も重い処分になった」と都連は言う。

   しかし、当の区議たちは、「小池さんが選ばれて、都政の改革を進めている。これに胸を張っているから、後悔はしていない」(おじま絋平・区議)、「小池知事と一緒に活動したい。7人同じ意見」(河原弘明・区議)など

   7人はその後の衆院補選でも、若狭氏を応援するなどしており、若狭氏は、「もし彼らが除名になるようなら、離党する」と表明していた。その若狭氏は、「私の取り扱いと大きく隔たっており、問題がある」とは言ったものの、離党するかどうかは明言しなかった。

   また、小池知事は7人の処分をどう思うかを聞かれて、「私はまだ、処分されていません」とだけ。党本部と都連で扱いが違うのだから、付き合いきれないということか。

小池知事VS自民都連、戦いは第二ステージへ

   そもそもは、小池氏が都連に断りもなく知事選出馬を表明したことだ。都連はそっぽを向いて、その後党本部と共に増田寛也氏を担ぎ出したのだが、これが大差で小池氏に敗れたことで、メンツ丸つぶれ。その腹いせか、知事として初登庁した小池氏が挨拶に訪れた議会では、正副議長が記念写真を拒み、都連では出迎えもなかった。

   宮崎哲哉「選挙での、小池さんへの処分と比べて、重いですよね。来園の都議選があるから、組織を引き締めないといけないということでしょう」

   森圭介「小池知事との対決になる?」

   宮崎「それに発展する可能性が出てきた」

   いや、もう始まってる。小池氏はご存知、小池塾を立ち上げて、新たな政治勢力作りに動いているが、当然、来年の都議選で自民都連とぶつかるはず。7人はそちらへ動くという読みもありそうだ。その限りでは、戦いは第二ステージになったとも言える。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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