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担任「○○菌発言」の小学校で説明会、担任は欠席

   担任の男性教諭(40代)から「○○菌」と呼ばれ小学4年の男子児童が不登校になっている新潟市内の小学校で6日(2016年12月)夜、発覚後初めての保護者への説明会があった。問題の担任教諭は精神的ショックのため欠席し、男子児童は不登校のままだ。おかしな学校側の対応で解決は遠のくばかりのようだ。

保護者らは淡々とした雰囲気、いじめ背景に親の偏見も?

   取材した岡安弥生リポーターによると「普通いじめ発覚後の学校の説明会は質問が相次ぎ、時には怒号が飛んだりする場面があるんですけど、昨日の出席した保護者によると、質問も少なくて『いじめはここだけじゃない』という保護者もいて、淡々とした説明会だったようです」という。

   原発事故のから避難してきた男子児童へのいじめは横浜市の小学校でもあり、背景には親の偏見が子どもへ影響しているのではとみられている。羽鳥慎一キャスターも「(そうした背景が)たぶん今までの説明会とは雰囲気が違うと感じたのかも...」という。

   コメンテーターの浜田敬子・元AERA編集長も「子どもたちの知識で原発事故から避難された児童に(○○菌など)そういう言い方をするとは思えない。家庭の会話の端々が子どもなりに何かを感じていじめにつながったと、保護者が自分たちにも何か落ち度があったのではないかと感じているのかもしれませんね」と話す。

   一方、岡安が男子児童の母親から直接、話を聞くことができた。母親は「息子は、担任の先生はちょっと嫌だと言っているけど、それ以外に部分では友だちに会いたいと言っているし学校へも行きたいと...何かもう切なくて。担任の先生本人から直接、何が真実か説明があるまで、(間接的に)謝罪されても問題解決にならない」と話している。

担任は精神的ショック、ケアのために研修中

   説明会のあと校長は、担任の男性教諭が説明会に欠席したことについて「非常に精神的ショックを受けたため教育委員会でケアを含め研修を受けている」と説明。さらに「担任に悪意はなかったとしても、不適切な言葉を用いたこと自体が人権の感覚に欠けていたと言わざるを得ないと思う」と話す。担任の男性教諭が、発覚後の対応で「○○菌と言ったか覚えていない」と言ったり、「○○キングのニュアンスで話した」などと二転三転させたりしたことが、逆に謝罪を難しくさせているのだろうか。

   羽鳥キャスターは「精神的ショックを受けてケアしてもらいたいのは男子児童の方なんですがね」と市教委や学校側の対応のおかしさを非難した。