2024年 4月 25日 (木)

牛乳アレルギーの娘に牛乳飲ます 母親を殺人未遂で逮捕

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   牛乳アレルギーの5歳の娘に牛乳を飲ませ、ショック症状に119番していた母親が殺人未遂容疑で逮捕された。娘は昨年から経口免疫試験というアレルギー治療を受けていて、毎日ごく少量の牛乳を口にしていたが、飲ませた量は、間違えば死にいたる可能性があった。

   逮捕されたのは、千葉・流山市の会社員佐久ちはる(35)。11日の日曜日、娘に125cc入りの牛乳パックを与えて飲ませた。娘は重度の急性アレルギー反応、アナフィラキシーショックを起こして呼吸困難などに陥った。

アレルギー治療の「試験」で、自ら119番

   久容疑者は「娘がアレルギー症状でぐったりしている」と自ら119番、娘はドクターヘリで救急搬送された。命に別状はなかったが、今も入院している。佐久容疑者は昨日(13日)、身柄つきで送検された。

   佐久容疑者は、昨年11月のインスタグラムに、娘のアレルギー治療を書き込んでいた。それによると、「牛乳アレルギーのある娘。今日から経口免疫の試験を始めることになりました。今回は0.1cc」などとあった。つまり、アレルギーを十分に分かっていた。

微量のはずが100cc超与え呼吸困難に

   経口免疫試験というのは、アレルギー物質をごく少量与えて、慣らしていく治療法で、0.1ccというのは、いわばボタリと1、2滴の量。これに100ccを超える量を与えたわけだ。実際に飲んだ量はわかっていないが、専門家によると、呼吸困難、血圧低下、全身の皮膚症状が起こって極めて危険な状態になっただろうという。

   なぜこんなことをしたかについて、佐久容疑者は「精神状態が不安定だった」と言っているという。

夫と別居中、育児を児童相談所・警察にも相談

   佐久容疑者は夫とは別居中で母子2人暮らし。今年4月から8月にかけて4回、児童相談所に「育児の不安」を訴えていた。また7月には警察に「子供を預けたい」と訴えて、一時父親が子供を預かることになったというが、この辺りの事情はよくわかっていない。


   久保純子「5歳の子が、大好きなお母さんにいわれて、どんな思いで牛乳を飲んだのかを思うと、やりきれない。お母さんがここまで追い込まれる前になんとかならなかったか」

   中山美香「専門病院での治療を去年から1年間続けてきていた。今回の症状から、専門医は『数10ccは飲んだ』といっている。死にいたる可能性があったということで、警察は殺人未遂とした」

   宮崎哲哉「ただ、容疑者は直後に119番してます。発作的に飲ませてしまった、が我に返って通報した。ここをどう考えるか」

   元は夫婦の関係だろう。子供を巻き添えにするのはやりきれない話だ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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