惑わされないネット検索の接し方
パソコンの情報検索で「まとめ記事サイト」の利用者が増加している。膨大な情報が氾濫する中で、自分が読みたい項目に絞った「まとめ記事サイト」は便利だからだ。
ネット検索を頻繁に行う佐藤俊吉アナが「ところがこのサイトを作る会社が『誤りがあった』と謝罪会見をしてこの記事を停止しました。調べてみると作る側にも読む側にも意外な落とし穴がありました」と報告した。
上位ランク入りは広告収入のため
今月(2016年12月)7日に謝罪会見をしたのは、IT大手のDeNA。「WELQ」という医療系まとめ記事サイトで、利用者から「根拠が不明確だ」として指摘されたからだ。
例えば「肩こりと病気の関係」のセルフ対処法の項目に「幽霊が原因かも」などの記載が堂々と上位ランクインしていた。何故なのか?
ネット検索専門家の辻正浩さんに解析してもらった。「病気の原因情報でのコメント数が多いのが、政府関係、製薬会社、病院関係者などですが、WELQでは今年11月からダントツの右肩上がりのコメントで断然上位になっています。読む側は上位から読みます。そこに広告を出せば広告も見る人が多くなる。検索の上位は広告費アップ狙いのためなんです」
佐藤俊吉アナ「つまり上位にランクインの目的で、信頼性のないものまで入れ込んでしまったためのミスです」
読む側は疑え
サイトを開けば読む順番は「上位から」(街の声)が普通の所作だ。
井ノ原快彦キャスター「情報を見て『ええ?ほんと』と思った人が、後で間違っていると知り、ガッカリする人が大勢いるという事なんだよね」
柳澤秀夫解説委員が自戒を込めて言う「記事を作るときには、裏を取れと言われたけども、読む人にも大事じゃないかな」
佐藤「その情報は誰が書いたものなのか、誰が調べた情報なのかを確認する事が、惑わされないネットの接し方なんだと思います」
肝に銘じておこう。
(磯G)