ドラマが追体験する日本の現実 IT長者の生態や癒着の構図露わに
〈相棒season15 元日スペシャル〉(テレビ朝日系)

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   毎度おなじみの元日スペシャル。今回はなんでか知らんが特命係の杉下右京(水谷豊)と法務省キヤリアの冠城亘(反町隆史)の2人が、都下の黒水町の駐在さんに臨時で異動させられ、そこで不可解な警察官失踪事件を解決する話だ。新年早々死体がゴロゴロ(!)

   5人もの警官が失踪や無断欠勤しているのに問題にされていないので、不審に思った右京たちが調べてゆくと、警視総監にまで繋がる警視庁の闇がうっすらと見えてくる。筆者が面白いと思ったのは、地元のケーブルテレビに若月詠子(伊藤歩)という美人MCがいて、彼女が次々に飛ばすスクープから、どうやら警視庁のリークか秘密漏洩が絡んでいるのではないかという切り口である。

   ケーブルテレビというのは地元密着で、下手をすればただの宣伝マンの手先になるのだが、逆にこの若月のように、いっちょまえのジャーナリスト気取りで、アンタッチャブルな地元がらみの恥部をスクープしては命までも失ってしまうということもある。青臭い正義感のままに動くとヤバイという日本的癒着図が現に存在する。

   犯人は愉快犯の元IT起業家だったのは今時の流行りを入れた予想通りの展開だが、ITマン(八嶋智人)の弾けっぷりが気持ち悪かった。六本木あたりにも若くして大金を掴み、おかしくなったIT長者が山ほどいるらしい。こんな日本はどこかおかしいのだが、ネットという新しいものの所為で、残念ながら現状はドラマ通りだ。(放送2017年1月1日21時~)

(黄蘭)

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