2018年 8月 16日 (木)

数値急上昇した3つの可能性 有害物質出て豊洲移転に暗雲

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   おととい14日(2017年1月)発表された東京・豊洲市場の地下水の最終調査結果は衝撃だった。基準値の79倍というベンゼン、さらに検出されてはならないシアンまでが検出された。計9回の調査のうち、7回まで「問題なし」だったことに専門家会議も首をかしげる。再調査が必要で、豊洲がどうなるかもそれからになる。

   地下水モニタリングは201か所で行われ、うち72か所から、ベンゼンなど有害物質が検出された。ベンゼンは最大で0.79mg/lで、基準値の79倍。シアンは検出されてはならないものが、1.2mg/l。ヒ素は0.038mg/lで、基準の3.8倍だった。有害物質の別はまちまちで、場所も増え、ばらつきがある。

これまでの調査と数値が違いすぎる

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   この結果に専門家は「今までとあまりにも違う」「なぜ2年経って急に上がるのか、理解できない」「急激な変化、奇異に感じる」という。会議は、3月までの再調査を決めた。小池知事も、「想定を超える数値が出て、驚いている。再調査の必要があると思う」といった。

   奇妙なのは、2015年2月から16年6月までの7回の調査では、有害物質の検出がなかったこと。8回目の調査で、基準を超えるベンゼンとヒ素が検出されたために、小池知事が移転を延期して、9回目の結果を待つと決めた経緯がある。移転を延期していなければ、大騒動になるところだった。

東京ガスの工場跡地、かつて4万3000倍のベンゼン

   もともと東京ガスの工場跡地で、2008年には基準値の4万3000倍のベンゼンが検出され、土壌汚染対策工事が行われた。それを元に、昨年11月の市場移転が設定されていた。小池知事になってから、豊洲の地下に水が溜まっていたことから、汚染対策工事の不透明な変更などが明るみに出て、知事は過去に遡って関係者を処分までしている。

   ただ、環境基準の値は、長期間継続的な摂取が前提。地下水の場合、70年間毎日2リットル飲み続けても大丈夫な値だという。委員の平田健正氏は「全く問題がない」といった。

   この結果に、築地の移転慎重派は、「移った後でなくて本当に良かった。(これまでの調査の)数値に改ざんとか、疑われても仕方がない」という。また、移転推進派ですら、「年内移転を働きかけていたが、まさかこんな数字が出てくるとは大変なショック」とがっくりだ。

調査の正当性にも疑念が

   今回調査で数値が上がったのは、3つの可能性が考えられるという。1つは地下水の水位の変化。豊洲の地下にある「地下水管理システム」が去年の10月から稼働したことで、汚染水を吸い上げた可能性がある。2番目は、採水方法のミス。土の粒が入った場合。3つ目が、調査会社が変わったこと(過去8回の会社と違う)。基本的には変わらないはず、というが、「採水の仕方はいろいろある」「結果も変わりうる」ともいう。

   したがって、今後の追加調査では、専門家会議のメンバーが立ち会い、複数のチェックをしながら行われるという。これまでは結果の数字だけを見ていた、ということか。

   これで加藤浩次がキレちゃった。「納得できない。管理システムが動き出したら、ヒ素、シアンまで、これ、ダメだよ。会社が違うからというなら、調査の意味ねーじゃんと思っちゃう」

   橋本五郎「専門家がわからないという。だったら、安心できるまでやってほしい」

   築地からの移転は、最短でも今年の年度末、とされていたが、今回の結果で、さらに1年3カ月延びる可能性があるという。18年冬から19年春だ。それどころか、豊洲そのものを見直す事態になるかもしれない。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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