本気の白鵬突き落とした稀勢の里、すがすがしい表情に拍手
〈大相撲初場所 千秋楽〉(NHK総合)

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   相撲観戦の趣味も時間もない筆者のような人間でも、今回は最後の取り組みを見た。白鵬が一気に寄って行った時の真っ赤な顔が、彼の本気度を表わしていた。来場所からのライバルに、最後に勝っておかねばという白鵬の心理がよく見えた。絶対に勝ってやるという気持ちが溢れていて、珍しく白鵬が「ムキになった」と思った。
   白鵬を突き落とした後の稀勢の里が、これまた珍しく「どんなもんだい!」というように土俵上をぐるりと回った。いつも無表情な稀勢の里の内面がよく見えた。これは既に優勝を決めていたからこその余裕で、もし、千秋楽に相星で対決していたら緊張でどうなったかわからない。筆者は日本人横綱ということには関心がないが、稀勢の里はいい。あの知的なお父さんとお母さんの息子というだけで好感が持てる。お母さんが前日、カメラに気が付いて、写さないでという風に手で「ノー」と表明していたのが知的な証拠だ。よく撮った。どこかの体操選手の母親のように、ド派手な鉢巻き姿で映されて平気な人は出しゃばりでいただけない。親は控えめに限る。
   たった15歳で親元を離れ、てっぺんに行くには万に1つという不確実な世界で、精進して成し遂げた青年の表情は実にすがすがしい。願わくば、これからの期待が大きすぎて、つぶれないようにしてほしい。とにかく最近はどっしりしていたから、慌てさえしなければ地位を維持してゆけるだろう。八百長はするなよ。(放送2017年1月22日15時15分~)

(黄蘭)

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