これはいじめかケンカか犯罪か? 沖縄の中学の暴行画像がネットに

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   沖縄市内の公立中学校の裏山で、同校の生徒が全く無抵抗の生徒に執拗に殴るけるの暴行を加えている動画が投稿された。動画を見ると、加害生徒の仲間が見守るなかでの一方的な暴行で一種の集団リンチともいえる事件。それでも仲間内の突発的なケンカと捉え「いじめではない」と否定する校長にスタジオでは批判が噴出した。

   暴行事件があったのは1月20日(2017年)。動画には、校舎から死角になっている裏山で紺色のTシャツを着た生徒が無抵抗の生徒を激しく殴るけるを続け、「お願い殴らないで」と懇願しても、膝で蹴り続ける姿が映っていた。

   周りには暴行を加える仲間の生徒6人がいたらしく、弱っている被害生徒の姿を見て「工事から帰ってきたおじさんみたいだな、ハッハッハッ」と大笑いする声も聞こえていた。

   番組では伏せたが、この学校は沖縄市立美里中学校。学校がこの動画を確認したのは5日後の25日。暴行した生徒から事情を聞いたところ、生徒は「初めから暴行する目的で仲間を誘った。(被害生徒が)最近調子に乗っているので懲らしめる意味で暴行に及んだ」と説明したという。動画は仲間の生徒が撮影し投稿したらしい。

「軽い気持ちで生徒はやっている」と校長

   現地を取材した岡安弥生リポーターに市教育委員会は「命に係わる暴力行為、いじめと認識して対応する」と話す。しかし校長は「暴力をふるったという意味では『いじめ』です。ただ、この子たちは集団で一人を、あるいは継続的に一人をいじめていたということはないんですね」と話す。

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   さらに校長は「今回、(動画に)映ったこと、ネットに流したことも、一番根底にあるのは深くものを考えていない、軽い気持ちで全部やっているというふうに私たちは認識しています。今回、動画を配信したことで大騒ぎになっているんですけど、このこと自体もこの子たちはまだ認識できていないと感じています」。

   仲間を集めて威嚇し無抵抗にさせたうえ一方的に暴行を加える。非行グループのやり方そのものだが、校長は仲間内のケンカでいじめではなかった、動画を配信したことが問題を大きくしたと捉え、警察に相談したのはツイッターで動画が拡散した30日になったからだった。

   文部科学省が2012年11月に出した学校宛ての通知では「生徒の行為が犯罪行為として取り扱われるべきと認められるときは早期に警察に相談することが重要だ」としている。

   スタジオでは、羽鳥慎一キャスターが「どう見てもいじめというより暴行ですよ」。

   AERA前編集長の浜田敬子も「今のいじめ防止対策推進法ではいじめの定義が変わってきていて、被害者が物理的とか心理的攻撃を受けたことで精神的苦痛を感じたらいじめと定義されている。殴るのをやめてと言っているし、一方的に集団で一人をいじめている構造になっている。校長の認識はちょっと違う」。

   テレビ朝日ディレクターの玉川徹「一番深く考えていないのはこの校長ですよ」。

   これを放置していれば、校内暴力は無くなるどころか増えるばかりだろう。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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