中国、大気汚染で年間「100万人」の死者 PM2.5、「4割」削減公約も厳しい現実
2017年02月03日06時00分
年間100万人の死亡者を出していると言われる中国の大気汚染。中国の習近平・国家主席は2017年までに大気汚染対策だけで28兆円超の費用を投じると発表、2022年の北京オリンピックまでに微小粒子状物質「PM2.5」を約45%削減すると国際公約で掲げた。
しかし、地方政府や企業に目を向けると、国の大目標とは裏腹に、環境対策にかじを切りきれない厳しい現実があった。環境大国への大転換は果たして可能なのか。
急速な経済成長の代償として大気汚染という「負の遺産」を抱え込んだ中国。2年8か月に及ぶ現地取材を通して、環境大国へ向けて苦闘する中国の知られざる実態を伝える。