俳優と作曲家、大人の交流を堪能 シラフで聞いたいい話いろいろ
〈SWITCHインタビュー達人達 小日向文世×服部隆之〉(NHK Eテレ)

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   昨年の大河ドラマ「真田丸」で、豊臣秀吉の晩年の鬼気迫る老いの悲しさを演じた小日向文世と、劇伴を作曲した服部隆之のみっちりしたトーク番組。前半は服部の仕事現場で、後半は小日向がかつて青春を過ごした自由劇場の地下ライブ場で。2人ともよくしゃべるが、これまでは酔っぱらった場面が多くてシラフは初めてとか。
   驚いたのは「真田丸」での作曲数は120曲もで、そのうち秀吉のテーマは絢爛豪華な彼を象徴する音楽だが、聚楽第の場面では、「古鐘」の音を使ってくれとのオファーがあった由。プロデューサーも中々耳のいい人と見える。それにしてはテーマ曲が物足りなかったが。服部は、今の、何でもサウンドの時代に抗して、メロディーを大事にしたい派であるという。当然劇伴はメロディー大事でしょ。
   服部の祖父は言わずもがなの服部良一、そこで、隆之がじいちゃんの大ヒット曲「蘇州夜曲」を1人客、小日向のために弾く。言っちゃ悪いがピアノは下手くそ。だが、小日向は「こんな贅沢はない」と感激して大拍手だった。社交界のない日本では、こういうシーンはなかなか実現しない。Eテレあってこそで、大人の芸術家や文化人の交流場面を多く見せてくれればもっとテレビが楽しくなる。マツコとガキのドタバタだけでは情けなくて涙が出る。後半のライブ小屋での奈落トークのうち、小日向が3分間もの長セリフで舞台に上がれなかった極度の緊張話には説得力があり「へーえ」と思った。
(放送2017年1月28日22時~)

(黄蘭)

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