<「嘘の戦争」(フジテレビ系)>
草彅剛の変幻自在な復讐鬼ぶりにはまる 2人の女優、脇役もいい仕事

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   草彅剛主演。2015年1月期に放送した「銭の戦争」のスタッフが再び結集し、<復讐シリーズ第2弾>と銘打った本作。韓国ドラマのリメイク版だった「銭の戦争」とは違い、今回は後藤法子脚本によるオリジナルドラマ。関西テレビ制作。

   9歳の時、家族を惨殺された陽一(草彅剛)。犯人を見たと証言するも、大人たちから嘘つき呼ばわりされ、結果、父親による無理心中とされ、一家惨殺事件は闇の中へ。

   その後、名を一ノ瀬浩一と改め、タイで詐欺師となっていたが、偶然30年前の犯人と思われる人物と遭遇し、復讐のため日本に戻る――。

   正直言って、こういう復讐劇は苦手なのだが、初回を見てすっかりハマってしまった。スピーディーでスリリングな展開でハラハラドキドキ。1話で1人、犯人グル―プに復讐していくパターンで、どんどん本丸を追い詰めていく。毎回、終わり間際に予想外の展開になり、来週はどうなるの!? と気になる作り方がうまい。難を言えば、詐欺の手口が拙いこと。「そんなにうまくいくわけないじゃん!」とツッコミながらの視聴も、また楽しといったところか。

   草彅剛の、内に怒りと哀しみを秘めた復讐鬼ぶりがいい。SMAPでもツッコまれ担当の「いいひと。」草彅が演じるから、余計に迫力が出る。SMAP解散に至った理不尽な思いと怒り(!?)を役にぶつけているのではと、つい見てしまったりして......。

   復讐相手に見せる冷たい視線、児童養護施設の子どもたち相手の優しい眼差し。詐欺師役ということもあって、いろんな人になりすますが、その変幻自在ぶりも見事。草彅ってこんなに巧かったっけ、という感じ。

「善人」市村正親の悪人ぶりも見もの

   そんな草彅のおかげか、詐欺師の相棒で浩一を慕うハルカ役の水原希子、復讐のために利用される仁科楓役の山本美月。これまであまり好きにはなれなかった2人の女優も魅力的に見えるから不思議だ。NHK朝ドラ「べっぴんさん」でヒロインを見守る「あさや」の主人を演じていて市村正親が、うってかわって今度は悪役に。あんなに善良で温厚な「あさや」の主人が......と驚くほどの悪人ぶりにも注目。さらに、もうひとり、浩一の父の友人であり、児童養護施設を経営する三瓶守(大杉漣)も、今は浩一の良き理解者として存在しているが、このまま終わるとも思えない。ほかに、仁科家の長男・晃(安田顕)次男・隆(藤木直人)、詐欺師仲間の兄貴分ユージ(マギー)、詐欺師見習いのカズキ(菊池風磨)など、みんないい仕事をしている。

オウムの声は誰が?

   そして、注目なのは、詐欺師チームの溜まり場「バー800」で飼っているオウムの声を誰が演じているのか、ということ。香取慎吾ではないか、とSMAPファンの間では盛り上がっている。

   この11日には第5話までを1時間ダイジェストにして放送するとのこと。まだ見ていない人はぜひ。(毎週火曜よる9時~)

くろうさぎ

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