2024年 4月 25日 (木)

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日米首脳会談が金正男暗殺の引き金か

   ところでなぜか週刊文春も週刊新潮も触れていないが、金正男暗殺事件には驚かされた。

   故・金正日総書記の長男で、金正恩・朝鮮労働党委員長は腹違いの弟になる。以前から、金正恩に殺されるのではないかという噂があったが、なぜこの時期にという疑問はある。

   私は昔ひとりで北朝鮮に1カ月近くいたことがあるだけで、現在の北朝鮮についての何の情報もないが、考えられるのは、安倍首相とトランプ大統領の首脳会談が引き金になったのではないかということだ。

   日米首脳会談に照準を合わせて北朝鮮は、新型中長距離弾道ミサイル(IRBM)「北極星2型」の発射実験を実施した。

   これと同時に金正男暗殺指令を出したのではないか。金正男は英語を含めて何カ国語かを流暢に話し、欧米の記者はもちろん日本人記者とも交流があった。

   記者たちにとっては貴重な北朝鮮情報を取れる情報源であったはずだ。彼なら北朝鮮にいる反金正恩についての情報も、国内のシンパから耳に入っていたであろう。

   金正恩は、ミサイルで日本とアメリカを慌てさせるだけでなく、反金正恩の象徴である金正男を殺すことで、日米や中国にとっても貴重な情報源を抹殺したのだ。

   日米のトップがゴルフ三昧でつるんでいるのを、北朝鮮はあざ笑い、自分たちの本気を見せようとしたのではないか。

   ISを含めた中東への敵意を剥き出しにしているトランプは、中東にいる米兵達を危険な状態に陥れている。

   安倍はそのトランプにベッタリ纏わり付き、トランプのよき僕ぶりを見せつけることで、北朝鮮や中東だけでなく、欧州の反感と顰蹙を買ってしまった。

   安全保障政策を担当するフリン大統領補佐官まで辞任してしまうトランプ政権は、まだまだ混乱するであろう。

   このままいけばトランプのみならず共和党も支持を失うかもしれない。来年の中間選挙で民主党大勝、弾劾、トランプ辞任というシナリオもあり得るかもしれないのだ。

   あわててトランプと首脳会談をやったことが間違いだったと、安倍が臍をかむ時が必ず来るように思う。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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