監視カメラ映像のコピーがスクープ? コメンテーター諸氏の忙しいこと
〈金正男暗殺事件スクープ報道〉(フジテレビ)

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   この日のフジテレビは朝の5時から1日中、「フジのスクープ、スクープ」と番組ごとに大騒ぎだった。マレーシアの空港で暗殺された金正男が女に襲われる場面の映像を繰り返し繰り返し放映して、「これはフジの独自入手です」と大自慢である。
   だが、これっておかしくはないか。どの映像も空港の監視カメラに映った動画であって、要するにフジが他局よりちょっとだけ早くマレーシア側の監視カメラ映像をコピーさせてもらったに過ぎないのである。それが証拠に、翌日には他局全部が同じ監視カメラ映像を流した。スクープというのは、自分たちで撮った独自映像のことを言うのであって、他国の公けの監視カメラ映像を借りたのはスクープとは言えまい。たまたま自局の記者やカメラマンが金正男の近くにいて、襲われる場面をスマホで撮ったとか、写真を撮ったとかなら大威張りでスクープと表明してよいのだが。
   今回の事件で辺真一氏や韓国人女教授や半島通や元平壌特派員や、雨後の筍のごとくコメンテーターが湧いて出て、大阪と東京を移動したり、在京局を掛け持ちしたり忙しいことだ。不謹慎な言い方をすれば、金正男事件のお陰で1財産稼ぎつつある人間がいる。マレーシア警察と北朝鮮のバトルが長引けば長引くほど儲かる御仁がいて笑うに笑えない。暗殺直後に車で現れたくせに今更、金正男ではないとぬけぬけ言う彼の国の厚顔無恥も相当なものである。(放送2017年2月20日)

黄蘭

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