〈きみはペット #2〉(フジテレビ)
ネタバレしてても癒されるから見てしまう リメイクだからこそ役者たちの好演

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   大ヒットドラマの焼き直しというと、どうしたってハードルが上がってしまうが、これが意外といい。筋書きがわかっていても問題ありません。仕事で疲れたバリキャリOLなら、高学歴・高収入のお疲れ激務美人と、可愛い年下男子の組み合わせに癒されない訳がない。過剰なまでに連発される「カワイイ」の押し売りも大歓迎です。ゴールデンタイムのドラマは見られない彼女たちでも、さすがに家に帰りつく安心の深夜帯放送。ちゃーんと、理不尽だの疲労だのに効くドラマになっています。

   男に振られ、仕事で左遷の憂き目に合い、ぼろぼろヨレヨレになった主人公「スミレ」(入山法子)が、可愛いホームレス男子を拾い、ペットの「モモ」(志尊淳)として飼いはじめるまでの導入の一話に続く第二話。大きく話が進むわけではないのだけれど、きっちりと主要キャラの設定を固める、安心の筋書きだった。

   仕事で出会った某大手電機会社の御曹司に見初められるスミレ。ところが、その彼は、デートを重ねると、ハイスペックな釣書の一方、店員や周囲への横柄な態度が目立つ。最初はそのスペックに惹かれたスミレだったが、徐々に違和感をおぼえ、その誘いをきっぱり断ることに。ところが、激昂した御曹司はスミレの自宅まで出没。怯えるスミレを助けてくれたのは、モモだった。

   スミレが実は恋愛に奥手なマニュアル女だということや、モモがダンサー志望の青年で、別れた彼女に追いまわされていることなど、今後の物語を進めていくために必要な背景を、スミレ&モモVSストーカー男子の流れの中にしっかり盛り込んだ今回。きっちり設定を固めたところで、いよいよ来週以降の本編スタートに弾みをつけた。

ペット役、志尊淳のチワワのような可愛さ

   リメイクだからこそ、大切になるのが役者の魅力。圧倒的な犬顔で甘えん坊。生意気な年下の可愛らしさを超え、リアルに「わんこの瞳だ...!」と感じさせる志尊の演技は期待通り。もうちょっと「オス」の香りが漂っていた松潤のビジュアルに対し、こちらはチワワかヨークシャーテリアのような純度100%の可愛さを振りまく。

   そして、文句なしに能力が高く、他人にも自分にも妥協を許さないヒロイン・スミレを演じる入山も良い。本当は、不器用で、誰かに弱さを見せることが極度に苦手なだけなんだけど、お高くとまりがち。「この階層の人以外、相手にしてませんっ!」という印象を与えること、そして、真の意味で周りを信用していないということを、きちんと感じさせる好演。

   そして、脇を固めるキャストの中では、スミレの対極にいる、馬鹿だけど可愛い同僚の女・役を演じる岡村いずみがはまり役。「わかんなーい」「頭良い人ってこわーい」と声高に叫び、かよわい自分をいじめるヒールをスミレに押し付ける。ここまで露骨な子は現実世界には少ないけれど、この成分をもった女子って、一定数居るし、しぶとくて根深いのよね...。

   ネタバレしても、「キュンキュンしたい」モチベーションがあれば視聴が楽しみな本作。大ヒットはなくても、一定数の支持を確実につかんで進んでくれそう。(毎週月曜26:45~27:40 放送)

ばんぶぅ

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