ドロドロの愛憎劇にはまってしまう!脚本・鈴木おさむの狂気が剥き出しに
<金曜ナイトドラマ「奪い愛、冬」(テレビ朝日系)>

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   "金曜夜のドロキュン劇場、衝撃の幕開け――"とある。ドロキュンってなんだ? と思ったらドロドロキュンキュンするドラマのことらしい。もっとも、これまでのところドロドロドロキュンでキュンの要素は少ない。が、そのぶんドロドロ大好き女子たちにはたまらなく、今クール1番の話題沸騰ドラマ。

   脚本は売れっ子放送作家の鈴木おさむ。「SMAP×SMAP」が終了し、暇になった? かどうかはわからないが、SMAP解散のストレスをこのドラマにぶつけるかのように振り切れていて、いい意味で、鈴木おさむの狂気が剥き出しになっているような......。

   結婚間近のヒロイン・池内光(倉科カナ)の前に、かつて死ぬほど愛した森山信(大谷亮平)が現れたことで、封じ込めていた愛が再燃。光の婚約者・奥川康太(三浦翔平)、信の妻・森山蘭(水野美紀)を絡めた、男女4人の奪い合い(愛)の愛憎劇を展開する。

   デザイン会社で働く光はある日、恋人の康太からプロポーズされて、幸せの真っ只中に。そんなとき、偶然、3年前に突然、好きな人がいると告げ、姿を消してしまった信と再会したことで、昔の愛がよみがえり、動揺。その日を境に、幸せに輝いていた光の人生にどんよりとした影が差し始める......。

   今カレと元カレの間で揺れ動くヒロイン。ストーリーとしてはありがちの、極めてオーソドックスなものだが、その描き方と演者たちの熱量が高く、目が離せなくなる。昔の大映ドラマや東海テレビの昼ドラ、韓流ドラマにも似たディープな世界へようこそといったところ。

脇役・水野美紀と三浦翔平の壊れっぷりが凄い

   出演者が全員濃すぎて、ヒロインと元カレがあまり目立たない。むしろ、脇役が出てくると、「待ってました!」という感じ。

   康太を溺愛するあまり、光に陰湿な嫌がらせをする母・美佐を演じる榊原郁恵、光と康太の仲を壊そうと画策する同僚・豊野秀子を演じる秋元才加、もかなりぶっとんでいるが、なんといっても凄いのが信の妻・蘭を演じる水野美紀と、光の今カレ・康太を演じる三浦翔平だ。この2人の壊れっぷりが凄いのなんのって! 蘭は暴漢から信を庇って右足を負傷、以来、右足が動かないということで、ことあるごとに、信に「足が痛いよ~、痛いよ~、さすって~」と迫り、信と光がキスしたところに突然、ロッカーから飛び出し「い~る~よ~、ここにい~る~よ~」と2人を追い詰める。とにかく怖い。蘭が出てくると、あまりに怖すぎて、ホラーなのかコントなのかわからなくなる。康太の三浦も、婚約者の気持ちが離れていくことで、いい人からどんどん壊れていく感じがあまりにもリアルで、三浦本人もこんなんじゃ......と錯覚してしまいそうになる。

   この2人のおかげで面白さ倍増。助演賞をあげたい。いや、もはやこの2人が主役といってもいいほど。

   視聴率も初回6.6%からいったん5%台に落ちたものの、徐々に上がり24日の第6話では7.1%と奇跡のV字回復。あとは3月3日の最終回を残すのみ。今期イチバンのエンタメドラマ、どんな結末を見せてくれるのか、楽しみだ。(毎週金曜よる11時15分~)

くろうさぎ

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