2024年 4月 26日 (金)

原稿料・ギャラもらいっぱぐれは日常茶飯!明細なく銀行振込も判然としないテレビ業界

   現在、確定申告に必要な書類を準備している最中です。この1年、自分が働いてきた対価を目の当たりにし、使ってきたお金と向き合う時期っていうのは、将来を考える時期でもあります。

   実はややこしい事が数年前から続いております。月別の給料明細が出ないということです。現在、私は全局で直接支払いの仕事をしているわけではありませんが、少なくとも2つのテレビ局では源泉徴収書しか局側からは提示されません。局側がそうならば、テレビ制作会社も同じこと。以前は支払ごとに月別で明細書が送られてきたので、雇われる方も安心でした。請求した番組、金額が正しく支払われているか、自分の通帳と明細書を照らし合わせれば確認ができたからです。

「ああ、ごめん。ちょっと遅れちゃってて・・・」

   ところが、現在は通帳に振り込まれた金額が打ち込まれるのみ。当然、通帳に番組名別に金額が記帳されているわけではありません。となると、本当に請求した額面通りに支払われているかが分かりません。源泉徴収の差額計算もありますが、どの番組がいつ支払ってくれているのかが判断できないのです。

   銀行口座に振り込まれるのは請求した翌々月が大半ですが、プロデューサーがきちんと経理に処理してくれたかどうかまで雇われた方は確認できません。本来、翌々月に支払われるとすれば、2か月前に請求した金額を確認すればいいだけなのですが、プロデューサーによっては「あ、ごめん!ちょっと遅れちゃった」という人がかなりいます。

   放送局側として、膨大な数の月別明細書を郵送しなくなった理由が、もしもエコではないからだと言うのであれば、せめて会社員のようにネットで明細確認できるようにしてほしい。いや、それじゃあ個人情報漏れが恐ろしいというのであれば、支払いに必要だからとマイナンバー登録をさせたのはいったい何のためだと腹立たしいことこの上ありません。

きっちりしてる芸能事務所マネジャー「もう振込みいただけましたか」

   大手芸能事務所のマネージャーさんはその点は違います。こないだの仕事のギャラはいくらでいつ振り込みになりますかと確認の電話をしてくることがあります。制作側にとっては、事務所が面倒なことを言ってきたと思いがちですが、これが本当に重要。だって、現実に支払われていないことがあるんだから。

   そうなんです。放送局であっても未払いが多いんです。実際、請求金額よりも20万円少なく支払われていたことが友人にもいました。本来ならば、経理に問い合わせなくてはなりませんが、当該プロデューサーは別部署へ移動になっており、今から詳細を詰めるのには相手に忍びない。自分が面倒な人間だと思われ仕事依頼が減るのではないかと心配し、友人はあきらめたと言っておりました。

   金額チェックとか今さらこんな初歩的なコト言っているの?と馬鹿馬鹿しく思ってくださる方が世の中の大半だといいのですが。

モジョっこ

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