2018年 8月 19日 (日)

事件展開すると始まる心理学講釈にイライラ ふてくされた香里奈にも共感覚えず
〈嫌われる勇気〉(フジテレビ)

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   5年ぶりの香里奈の主演だとフジが大宣伝していたので、第1回から見ているが、ワクワクして次回を待ったことは1度もない。思うに、原作のキモであるアルフレッド・アドラー心理学に拘るあまり、物語が始まって(事件が起こって)、これからどう展開して行くかと視聴者が膝を乗り出そうとする時に、問題のアドラー心理学の権威たる大学教授兼警視庁コンサルタントの大文字哲人(椎名桔平)が出てきて心理学の講釈を垂れるのだ! こっちはイライラする。

   つまり、脚本と構成が下手くそ。庵堂蘭子(香里奈)は警視庁捜査1課8係の刑事だが、大文字の弟子でもあり、彼のいう「嫌われる」のがなんともない屹立した個性の持ち主である。例えば、今回の話では、殺人の凶器であるバットについていた片手の指紋は、ずっと以前に亡くなった少年の指紋で、このバットが作られたのは少年が死んだ後という不可解な事実が出る。自分の過去に関係があると睨んだ蘭子は、1人で捜査するとバディとも行動を共にしない。

   例によって蘭子には重い過去があり、それが恐らくは10回分の謎解きの核であろうが、原作が180万部ものベストセラーである醍醐味はこの映像作品では全く出ていない。香里奈がブスッとして1点を見つめるふてくされた態度ばかりが強調されて、見ているこちらの共感を呼ぶ部分が皆無なのである。加藤シゲアキ扮する若手刑事もどこが魅力的なのかさっぱりわからん平々凡々な青年である。(放送2017年3月2日22時~)

(黄蘭)

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