2024年 4月 26日 (金)

大震災から6年、福島第一原発事故いまだ収束せず 避難解除しても子ども帰られない環境

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   週刊新潮は「報道ステーション」を降りてフジテレビ日曜夜のゴールデンタイムに始めた古舘伊知郎の「フルタチさん」が低視聴率で喘いでいると報じている。

   裏番組に強力なものがあるにしても、2016年11月の初回8・2%、2月26日(2017年)の4・0%というのは、古舘としても想定外だろう。

   逆に古舘が抜け、局アナの富川悠太では力不足といわれていたが、私はよくやっていると思う。昨夜(2017年3月9日)の福島県・飯館村からの中継では、政府が一方的に避難解除した地域の放射能がいまだ高く、とても子供たちが帰ってこられる環境ではないことを、富川アナが自らレポートしていた。

   「東京は1ミリシーベルトなのに福島は20ミリシーベルトでいいとは、差別ではないか」

   村人の言葉が心に突き刺さった。永田町村の暇人政治家たちよ、週末は福島へ行って、地元の声を聴け。

格納容器の内部の状況わからず

   週刊現代は福島第一原発事故の時、放送メディアで一人気を吐いていたNHKの水野倫之解説委員にインタビューしている。

   「政府と東京電力は最長40年で廃炉にする工程表を掲げ、2021年には溶けた燃料の取り出しを始める計画を立てました。

   しかし、原子炉を突き破って格納容器まで溶け落ちた燃料取り出すのは、世界でも初めてのこと。その前段階として、格納容器内がどうなっているのか、溶けた核燃料がどういう状態になっているのかを、まず調べなければならない。

   そこで先日、探査ロボットの通称『サソリ』が格納容器内に投入されたのですが、正体のよくわからない堆積物に阻まれ故障し、すぐに動かなくなってしまった。

   今年の夏には溶けた核燃料どうやって取り出すのか、その方針を決める予定です。しかし、このように内部の詳細もまだわからない状況で『取り出し方針』が決められるものなのか」

   原発事故はいまだ収束していない。そのことを日本人全員が胸に刻むべきである。

NHK「ガッテン!」を信用できるか?

   テレビも週刊誌にも健康についての情報番組や記事があふれているが、どこまで信用できるのだろうか。

   週刊文春はその手の老舗番組NHKの「ガッテン!」(「ためしてガッテン」を改名)を信じるなという特集を組んでいる。

   2月22日(2017年)に放送された「最新報告! 血糖値を下げるデルタパワーの謎」で、睡眠薬で糖尿病の治療や予防ができると放送し、3月1日の番組冒頭で、小野文恵アナが「行き過ぎた表現があった」と謝罪した。

   睡眠薬で糖尿病が予防できるなら、私は糖尿病になっていないはずだ。だがこれだけではなかった。

番組に出た医師、製薬会社とずぶずぶ

   番組で大阪市立大学医学部付属病院の稲葉雅章医師が、「糖尿病の患者さんも気楽に(睡眠薬を)飲んでいただいてもいい」と推奨し、カメラがたびたび「ベルソムラ」という商品をアップにして映していたという。

   この薬はMSDというメーカーの薬で、ここの公開情報を見ると、稲葉医師はMSDから原稿執筆、講師謝礼をもらっていて、彼が教授をしている大学にも寄付金200万円が支払われていた。稲葉医師とMSDは利益相反(研究者が外部と経済的な利益関係をもつことにより、公正かつ適正な判断が損なわれかねない事態)の関係にあるようなのだ。

   それ以外でも、コラーゲンが床ずれで損傷した皮膚を回復する、大腸がんの内視鏡検査に美肌効果があるなど、怪しげな健康情報を同番組は垂れ流してきたと、週刊文春は批判する。

   以前は、収録から放送まで時間をかけ、何重にもチェックする体制をとっていたが、それが全部抜けてきてしまっていると、この番組の立ち上げから18年間携わってきた元専任ディレクターの北折一が嘆いている。

文春おすすめの納豆もどうか?

   一方で週刊文春は、納豆が脳卒中リスクを30%減らし、乳がん、前立腺がん発症リスクを下げるという特集を組んでいる。

   納豆で思い出すのは、フジテレビ系の情報番組「発掘! あるある大辞典II」で「納豆がダイエットに効果的」と紹介し、のちにこれがやらせであったことが判明して番組が打ち切りになったことだ。

   たしかに納豆に含まれるナットウキナーゼは血中の血管を詰まらせる血栓を溶解する力があるといわれる。私もほぼ毎日食べてはいるが、がん細胞まで死滅させるといわれると? である。

   氾濫するこうした健康情報は、話100分の1ぐらいに聞いておくのがいいのではないか。

   ところでこのところ、皇太子の娘・愛子さんが「激やせ」したことがよく取り上げられる。

   今週も週刊新潮が3月3日に彼女が学習院女子中等科へ入る姿を撮り、過度の糖質制限で「拒食症」ではないかと報じている。

   たしかに以前よりほっそりしてきれいになったと思う。彼女もお年頃である。ましてや外を歩けばパパラッチに狙われ、太り過ぎだ、髪型がどうだと書かれるやんごとなき身分のお方なのである。

   やせてきれいになりたいというのは年頃の女の子としては当たり前であろう。いいではないか。万が一拒食症であっても、それをチェックするのは両親の役割である。出過ぎたことをしないで静かに見守ってあげるべきだ。

金正男氏暗殺事件のその後

   さて、北朝鮮の金正恩の兄の金正男氏らしい人物がマレーシアの空港で暗殺されてからだいぶ経つ。

   捜査は膠着状態のまま、マレーシアと北朝鮮は国交断絶状態だが、それも殺されたのが金正男氏本人なのか、いまだに特定できないからだ。(編集部注 10日夕、マレーシア警察は『遺体は金正男氏と確認した』と発表した)

   少し前にフライデーが、金正男氏の上半身に黒々と入れ墨がある姿を掲載して、襲撃直後の写真のシャツから覗くヘソ下に入れ墨が見えないため、別人、影武者ではないかと報じた。

   週刊新潮は、マレーシアの新聞が金正男氏とみられる遺体にある入れ墨のイラストを掲載したと報じているが、こうしたところを見ると、マレーシア警察はまだ金正男氏であるという確証はつかんでいないようだ。

   金正男氏の息子・キム・ハンソルを名乗る動画がネット上に公開され、殺されたのは父・正男氏であると語っているが、これとて決め手にはならないのだろう。

まじめで深刻だがタイトルがあれなベストセラー

   『夫のちんぽが入らない』(祥伝社)という本が13万部を超えるベストセラーになっている。変わったタイトルだが内容はいたってまじめで深刻なのだそうだ。

   著者はこだまさんという主婦。交際期間を含めて20年も彼と一緒にいるのに、彼女の中に夫のアレがどうしても入らないというのだ。

   「一体どういう状況なのか。多くの読者は『サイズの問題なのでは?』と推測するかもしれない。確かに、『夫のちんぽはかなり大きいほう』だそうだがそれだけではない。大学生のときに知り合ったこの夫婦が初めて交わろうとしたとき、そこにはなぜか『行き止まり』があったのである。

   〈まるで陰部を拳で叩かれているような振動が続いた。なぜだか激しく叩かれている。じんじんと痛い。(中略)やがて彼は動きを止めて言った。『おかしいな、まったく入っていかない』『まったく? どういうことですか』『行き止まりになってる』〉

   結局、二人はこの日、セックスをすることができなかった。その後も挿入はできずに『手』や『口』でする日々を送る」(週刊現代)

   こんなことが実際にあるのか? 産婦人科医の早乙女智子氏はこう解説する。

   「この小説の中では、他の男性とはセックスできるのに夫だけはできないようですが、ペニスの勃起の角度、太さ、体位など、様々な要因でそういうことは起こりえます。

   局部に『切れグセ』があると、挿入しようとする度に出血してしまい、小説のようにセックスを控えるようになることもある。また女性はホルモンバランスが崩れると粘膜が乾燥してきて、濡れにくくなり、膣が閉まってしまうと、どうしても『入らない』という場合もある。ただ、こうしたケースは非常に稀です」

   このように結婚しているがセックスをしたことがない、できない夫婦を医学的には「未完成婚」と呼ぶそうだ。

   夫は、風俗に通って性欲を処理しているというが、筆者は見て見ぬふりをしながら、心の中では嫉妬の炎が燃えていることも隠さず書いているという。こちらも村上春樹を読み終わったら読んでみよう。

国会議員二人の真夜中の密会

   最後に男と女のツーショット3連発。フライデーが自民党議員の中川俊直議員(46)が前川恵議員(41)と真夜中の密会を続けていると報じている。

   中川議員は3人の子持ち。目撃されたのは2月28日、夜7時過ぎ。渋谷区にある高級マンションから2人が姿を現し、近くのカフェレストランで食事。

   食後また、同じマンションへ帰って行った。2人の出会いは前川議員が初当選した14年12月。中川議員の父親は内閣官房長官や党幹事長を務めた中川秀直。中川議員は元テレビ東京政治部記者だそうである。

   先輩として何くれとなく相談に乗っているうちに男女の仲になったのか。

   週に3、4回会うこともザラだそうで、フライデーも何度か目撃している。

   フライデーが直撃すると、男のほうははっきりしないが、女のほうは堂々としている。

   「深夜にマンションで会うことが疑いを招くという意識は、まったくありませんでしたね」

   こういう神経の人間が国会議員だというのが、日本の政治の現実である。

阪神福留選手の豪快なキャンプ生活

   福留孝介といえば、中日ドラゴンズ時代に2度の首位打者をとり、08年からメジャーリーグへ移り、12年オフに阪神タイガースに移籍した天才スラッガーだ。

   昨年2000本安打を達成し、今年は不惑になるが、まだまだ第一線で若手を引っ張るチームの新主将である。

   さぞかしチームの模範となっているだろうと、キャンプをしている沖縄・恩納村を訪ねた週刊新潮の記者が見たのは、愛人と逢瀬を楽しみカラオケに興じる福留の姿だった。

   その女性は、キャンプ中に宿舎としているホテルに部屋をとっていて、いったん部屋に戻った福留はすぐに出てきて、下の階の彼女の部屋に消えたそうだ。

   球団関係者は、新キャプテンがこれでは若手に示しがつきませんというが、プロ野球には昔、二日酔いでホームランを打った奴、夜遊びしてもヒットをかっ飛ばす奴がごろごろいた。

   博打や野球賭博はアウトだが、これぐらいはセーフだと思うがね。

二階堂ふみ、春の恋

   お次はフライデー。二階堂ふみがイケメン映像作家と半同棲しているという。

   「三軒茶屋や下北沢といった若者の街を好む二階堂ふみ(22)が、この日は都内屈指の高級住宅街を歩いていた。胸元には、真っ赤なセーターを着せた柴犬が抱きかかえられている。その横には丸メガネをかけた長身のイケメンが寄り添っていた。地面に下ろすと、柴犬は大ハシャギ。二階堂がその様子を愛おしそうに見つめ、つられてイケメンも笑顔になった。時折、顔を見合わせて笑う二人。幸せな光景だ。

   散歩を終え、マンションに戻ると、事務所の送迎車が近くで待っていた。二階堂はそのまま車で仕事に向かったのだが、イケメンは、柴犬を連れてそのマンションの中へ入って行った。

   実はここ、このイケメン―一昨年まで人気ファッション誌『メンズノンノ』でモデルを務めていた米倉強太(22)の自宅マンションなのだ。

   『米倉はモデルをするかたわら、多摩美術大学で映像を学び、映像制作会社を起業した映像作家です。二階堂は坂口健太郎らメンノンのモデルと親しくしていましたから、その線でつながったのかもしれませんね』(芸能プロスタッフ)」(フライデー3/9(木) 7:30配信より)

   猫の恋は春の季語。春よ春、春南方のローマンスなんて無声映画の弁士のセリフもありましたな。私にも「春雨じゃ、濡れて行こう」なんていう相手がほしいものだ。

ドキュメンタリスト吉永春子さん逝く

   『世界』4月号を読んでいたら、元TBSのディレクターで素晴らしいドキュメンタリストの「お春さん」こと吉永春子さんが昨年11月に亡くなっていたことを知った。享年85。石井部隊を追った「魔の七三一部隊」が有名だ。小柄だがその迫力に、ガキだった私は何もいえず、頷いてばかりいた。

   彼女にはずいぶんお世話になった。ロッキード事件のとき、蜂の一刺しで有名になった榎本三恵子を、吉永おばさんが匿っていた。会わせてくれと頼んだら、「仕方ないね、あんたじゃしょうがない」と引き合わせてくれた。

   宇野宗佑を総理の座から引きずり下ろした中西ミツ子と3人で、赤坂TBS近くの店でよく飲んだ。もっと話がしたかった。安倍首相がごり押ししているとんでもない悪法「共謀罪」に、お春さんだったら黙っていないだろう。また一人惜しい人を失ってしまった。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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