稲田防衛相「辞任」の可能性にコメンテーター真っ二つ

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   森友学園の国有地売却問題の答弁をめぐって強気の答弁を繰り返していた稲田朋美防衛相が一転、「記憶違い」と謝罪したために野党側から辞任の声が噴出。崖っぷちに立たされている。

   稲田防衛相を襲った春の嵐に、安倍首相の庇護の中で辞任はあるのか? 番組コメンテーターの中でも辞任をめぐって見方が真っ二つに割れた。

   稲田防衛相はこれまで国会答弁で「同学園や籠池泰典理事長夫妻の裁判を行ったことも、法律相談を受けたこともない」「籠池氏とはここ10年まったく会っていない」と強く打ち消してきた。

   ところが14日(2017年3月)付の新聞報道で2004年12月に当時弁護士だった稲田防衛相が、森友学園の起こした民事訴訟の第1回口頭弁論に原告側代理人弁護士として大阪地裁に出廷していた記録の存在が判明した。

   14日の衆院本会議で稲田防衛相は「(弁護士の)夫の代わりに出廷したことを確認したので訂正おわびします」と表明。そのあとの参院予算委員会でも同様の説明を繰り返し、記憶違いを強調した。

   これに対し民進党の舟山康江議員から「報道されなければ放っておいた、逃げ切れると思っているのか? 虚偽答弁を認め責任を取るべきではないのか」と攻め寄られたが、記憶違いを繰り返し辞任を否定した。

   その一方で稲田防衛相はこの日、報道陣に((籠池氏には)10年ほど前に大変失礼なことをされたことから私から関係を切った」と改めて籠池夫妻とは疎遠の状態であることを強調した。しかし、これについても籠池理事長は「2年ほど前にあったことがある」と反論している。

野党の辞任要求に、かばう首相

   稲田防衛相の揺れ動く答弁に野党4党は14日、「虚偽の答弁は大臣の資質に著しく欠ける」として辞任の要求をしたが、与党側は拒否。安倍首相も「説明責任を果たし職務に当たってほしい」とかばい、辞任の必要がないとの認識を示した。

   では、辞任要求の嵐に襲われた稲田防衛相は崖っぷちで踏ん張れるのか?

   政局に詳しい時事通信特別解説委員の田崎史郎は「稲田さんは昨日(14日)、安倍首相に『来なさい』と呼ばれ会って答弁についてのアドバイスを受けている。安倍さんの(稲田さんに対する)寵愛ぶりに変化はないし、辞任はない」と見る。

   しかしコラムニストの深澤真紀はこう反論する。

「これを面白ニュースで終わらせてはいけない。大阪府が(小学校の)認可適当を急いだのは『国から言われたから』と言い出しているし、自民党与党内からも『ちゃんと捜査した方がいい』という声が出ている。3期9年連続の長期政権を目指したり、あるいは高い支持率の安倍政権だからこそ何らかの忖度(そんたく)があって、自民党内に声がなく、検察も動かない。なんでこのままなのか? 安倍政権にとって本質的な問題だと思いますよ」

   政局だけ見ていると田崎解説委員の言う通りだろう。一方、国有地売却問題や稲田防衛相や安倍首相の昭恵夫人が共鳴している森友学園の国家主義的な教育方針は国の在り方にかかわる根の深い問題を抱えていることも事実だ。

文   モンブラン
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