昭恵夫人の「籠池寄付100万円」出所は安倍首相地元の自民党支部?

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   安倍首相の妻・昭恵の証人喚問を求める声が大きくなっている。新聞各紙も「関与を全否定してきた首相の説明とも食い違う。解明のため昭恵氏を国会に招致する必要がある」(朝日新聞)、「昭恵氏は(中略)証人喚問の場で真相を語るべきである」(東京新聞)、「籠池氏の証言が事実かどうか、昭恵氏本人の口から説明が聞きたい。記者会見などをしないのなら国会への招致が必要となる」(毎日新聞)

   安倍寄りの2紙、読売新聞は「双方がさらに誠実に説明を尽くすしかあるまい」、産経新聞は100万円寄付問題は2人が対立している以上、「予算委員会として夫人に直接、事実関係を確認する作業も必要となろう」とやんわり。だが、一方を偽証罪に問われる証人喚問で、昭恵を予算委員会の参考人とは理解しがたい。そのうえ、建設費が異なる工事請負契約書を提出していた件で違法性が問われる問題であれば、「本人の証言を待たず」司直の手で徹底的に解明すべきであると、まるで安倍のいい分をそのまま代弁しているようだ。

   ともあれ、籠池の証言を昭恵はフェイスブックで否定しているようだが、コトはそんな些細なことではない。このへんにもこの女性の「甘さ」がよく出ている。

   さて、きょう24日(2017年3月)は週刊現代と週刊ポストの発売日だが、この2誌のタイトルを見ていると、つくづくこの国は平和ボケしていることがよくわかる。安倍首相の祖父・岸信介は安保反対運動が全国的に広がっているにもかかわらず、「それでも後楽園球場は満員だ」と語ったといわれる。それでいえば、安倍は「現代、ポストを見てみろ。日本人は籠池問題なんかより、株や死ぬまでセックスのほうに関心があるんだ」といいたいのではないか。

   週刊現代の巻頭特集は「私はこの株、この投信でこんなに儲けました」、第2特集は「病気別行ってはいけない有名病院」。週刊ポストは「小池新党『候補者』263人の実名」と「『あれっ?』と思ったら"隠れ難聴"を疑え」である。株は論外だが、病院採点も難聴問題も年寄りには大きな関心事ではある。私もだいぶ前から聞こえが悪くなってきて、テレビの音はもちろんのこと、寄席でぼそぼそ話す噺家の声が聞こえないので困っている。

   だが、ジャーナリズムを自称する週刊誌なら、籠池・安倍昭恵問題を大きく取り上げないのはなぜか。その点、週刊文春は籠池インタビューを喚問の当日にもってきたのはさすがである。週刊ポストも週刊現代もこの問題を扱っていないわけではない。週刊ポストは鴻池祥筆を直撃したり、この間、籠池側のスポークスマンのようになっている菅野完に大メディア批判をさせているが、片手間感は否めない。

   週刊現代には、安倍首相の母、ゴッドマザー洋子が、昭恵に対して「日本の恥 昭恵は総理夫人失格です」と激怒しているという特集が1本だけある。もともと嫁姑の仲はよくはなかったようだ。この頃は昭恵が「お義母さんに叱られるのが怖い。憂うつだ」と愚痴っているというし、安倍と昭恵が顔を合わせる機会はほとんどなくなり、安倍家は崩壊しているといっても過言ではないそうだ。それに今回の籠池問題勃発だ。夫の心、妻知らずと、安倍は嘆いているかもしれない。

   この記事の中で注目すべきは、政治資金に詳しい上脇博之神戸学院大学教授がこういう指摘をしているところだ。<「調べてみると、昭恵夫人が塚本幼稚園を訪れた15年9月5日の1週間前、8月28日付で、安倍総理が代表を務める地元・自民党山口県第四選挙区支部から、総理の政治資金団体のひとつ『晋和会』に、ちょうど100万円が寄付されています」>

   このタイミングで100万円が動いた! 推測だがと上脇教授は断わったうえで、万が一、昭恵夫人が晋和会から人件費としてカネを受け取っていたとすれば、それが籠池に渡った可能性があるのではないかと指摘する。週刊現代によれば、籠池が「安倍首相から100万円の寄付を受け取った」と爆弾発言をした日、これを聞いた山本一太参院議員が安倍にすぐ連絡を入れると、「安倍総理は瞬間湯沸かし器のように怒って、『証人喚問だ!籠池を国会に呼べ!』と大興奮で指示を出した。参考人招致をすっ飛ばしていきなり証人喚問になった裏には、こんな経緯がありました」とある官邸スタッフが語っている。

   これまで証人喚問されたのは政治家が多い。もちろん「耐震強度偽装事件」や「年金資産詐取事件」で民間人も呼ばれてはいるが、国民生活に関わる重大事件である。籠池は国会喚問の後、外国特派員協会でも記者会見を開いている。そこで「(総理の)悪口をいっただけで喚問される。この国には言論の自由はあるのか」という趣旨の発言をしている。これこそメディアが追及するべき重大事であるはずだ。

   私は常々この国は「北朝鮮化」していると思っている。特定秘密保護法、集団的自衛権行使を容認する閣議決定、自衛隊の海外での武力行使を可能にする安全保障関連法ができ、安倍首相が海外に行っていて留守の間に、内心や思想をも処罰する「共謀罪」が閣議決定され、国会に提出されてしまった。

   朝日新聞(3月22日付)で内田博文神戸学院大教授が「戦時体制を支えた、左翼思想を取り締まる治安維持法、軍事機密を守る軍機保護法や国防上の重要な情報を守る国防保安法などの戦時秘密法、すべての人的、物的資源を戦争のために使えるようにする国家総動員法、家族や民間団体を統制する戦時組織法制を準備していった戦前に重なる」と語っている。

   これらの法律は拡大解釈され、戦争に反対する人々を弾圧し、破滅的な戦争へと突き進んでいったのである。それと同じことをしている。私は、安倍首相がそう目論んでいると思わざるを得ないのだ。そのうえ、メディアは権力に飼いならされ、戦前のようにどんなに迫害されようとも政府批判の論陣を張った成島柳北や陸羯南、幸徳秋水のような言論人は皆無である。

   安倍首相の目指しているのはシンガポールだとよくいわれる。シンガポールは一党独裁で治安維持法がある。内田樹にいわせると「明るい北朝鮮」だそうだ。もはや、この国は北朝鮮よりも自由であると思うのは幻想でしかない。安倍独裁国家はやがて職場で毎朝、君が代斉唱を励行させ、教育勅語の丸暗記、ちょび髭をはやした安倍の「御真影」に頭を下げることを要求するようになるかもしれない。ああ嫌だ!

週刊ポスト「東電原発ヨイショ特集」に喝!放射能除染まだ終わっていないゾ

   週刊現代の行ってはいけない有名病院に少し触れておこう。週刊現代がいいたいのはどんな有名病院でも得手不得手があるということだ。例えば、食道がんでは市立札幌病院、名古屋第二赤十字病院、兵庫県立尼崎総合医療センター、金沢医科大学病院、東京都立墨東病院などはポイントが低く、順天堂医院や神戸大学医学部付属病院はポイントが高い。

   すべてのがん手術に対して圧倒的なポイントを稼いだのはがん研究会有明病院。先日、私の友人が肝臓がんで入院したので見舞いに行ったが、威容を誇る大病院だった。

   この評価が正しいのかどうかはわからないが、一つの指標にはなるだろう。

   週刊ポストを覗いて見よう。巻頭からあれれれ。いきなりカラーで「桜田淳子からの手紙」だ。4月に何年かぶりの公演をやるらしい。18、19のころの愛らしい写真が載っていて、彼女からの手紙もある。

   だが待ってくれよ。彼女はいまだに深刻な問題を抱えている統一教会、今は世界平和統一家庭連合というらしいが、そこの信者で広告塔である。私のところへも、娘が入信して困っている、何とかならないかという母親からの切実な相談が来ている。少なくとも、彼女のそうした経歴を書くべきではないか。桜田のコンサートを見て入信する人間が出てくるかもしれないのだ。一切触れていないというのは週刊ポストらしからぬ扱いだと思う。

   そのついでにいえば、週刊ポストの「原子力発電所は『安全神話』から決別できるのか?」という記事にも「喝!」である。「原発の利点をどう考えるか」「安全性を追求しているのは原発の現場だけではない」「柏崎刈羽原発でも美浜原子力緊急事態支援センターでも、安全対策の取り組みは新たなステージへ踏み出している」「原発停止に伴う火力発電燃料の輸入増加が日本経済の足枷となっていることもまた、日本人が直視しなければならない現実である」

   まるで東京電力が作成したパンフレットのようである。いまだに福島第一原発事故は収束してはいないのだ。放射能の除染も道半ばである。いま日本人が考えなければいけないのは、「被災リスクに正対する姿勢」ではなく、どうしたら原発をなくし、それに代わるエネルギーを生み出すために何をしなければいけないのかということに「正対」することだと思うのだが。

渡瀬恒彦「浮気」疑われてベッド拒否!最後まで惚れぬいてた大原麗子

   フライデーから1本。私にはさっぱりわからないアレク(34)という男が妻・川崎希(29)を裏切る「不倫カーセックス」をしていたというお話。アレクなる人物、元モデルで、元AKBの川崎と13年に結婚したそうだ。当初は「格差婚」といわれていたが、バラエティで「外車や豪邸を妻に買わせておいて浮気しまくるゲス&ヒモキャラ」でブレイクしたそうだ。

   妻が不妊治療しているにもかかわらず、ファンの女を車に連れ込み、セックスしていたというのだ。こんなばかばかしい男を張りこまなきゃならないフライデーに同情する。川崎は亭主の浮気がばれるたび、「ニンジンを尻に刺す」「自分の小便を飲む」などのペナルティを科すことで許してきたそうだが、今度はそうしたシーンを撮らせてもらったらどうか。

   フライデーと週刊現代に電通で働いていた女の子が「全裸フルヌード」になっているグラビアがある。電通のメディア部門の契約社員だそうだ。なかなかかわいいし、カラダも豊満でそそる娘だ。顔もはっきり写っているから、今頃は電通社内で男性社員が広げて見入っていることだろう。

   昨夜は渡瀬恒彦が出ている映画『仁義なき戦い 代理戦争』を観た。度胸のいいチンピラをやらせたら抜群だ。空手の有段者だから、実生活でも喧嘩は強かったという。

   週刊新潮で大原麗子の弟、政光が「お互い一目惚れで、特に姉さんのほうが渡瀬さんを好きになったみたいです」といっている。仲睦まじかった2人だが、渡瀬の実父が亡くなり実母を引き取ってから、隙間風が吹くようになったそうだ。それも渡瀬が家にいればよかったのだが、売れっ子になって家に帰れない日が続いたという。

   大原が森進一と浮気をしていると週刊現代ですっぱ抜いたのは私だったが、離婚する1年ほど前から、「姉は渡瀬さんが浮気をしているんじゃないかと疑い始めた。そんな事実はなかったようですが、それでも、対抗策として長いことセックスを拒否したんです」(政光)

   あんないい女がすぐそばにいるのに、手を出せないのはつらかっただろうな。

   躁鬱状態にある大原は渡瀬の自宅にも電話をかけ、渡瀬の奥さんが取り次いで話し、大原は会いたいとこぼしていたそうだ。

アウンサン・スーチー政権下で虐殺!ミャンマーのイスラム系少数民族

   最後にこれだけは読んでほしいという記事。ニューズウィーク日本版で、ミャンマーで今も続くイスラム系少数民族、ロヒギャンに対する大虐殺についての特集を組んでいる。読んでいて泣けた。民主化したはずのミャンマーで、あのアウンサン・スーチーが元首の国で、いまだにこんなにひどいことが行われているなんて。

   ロヒギャンの総数は200万人とも300万人ともいわれるそうだが、虐殺から逃れるために国外へ脱出したのは160万人といわれているという。ミャンマーを逃れた難民たちの中には、日本にいるロヒギャンもいる。彼らにもインタビューしているが、ミャンマー政府のやり方に怒りがわいてくること間違いない。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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