2024年 4月 19日 (金)

どっちが嘘つきかはっきりしてる「森友学園疑惑」安倍政権の蟻の一穴になるか

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   森友学園の籠池泰典の国会証人喚問は籠池の独壇場だったが、それ以前に週刊文春の電話インタビューを受け、そこでも安倍首相の昭恵夫人からの100万円寄付について詳しく語っているので、要約してみよう。

   2015年の9月5日、昭恵が3度目の塚本幼稚園訪問をし講演した。講演の前に園長室で2人だけになったとき、彼女が封筒を差し出した。「まずいただいて、『これは何でしょうか』とうかがいましたら、『一人で(小学校建設を)させてすいません』と。『これはいただいていいんですか』とお尋ねしますと、『どうぞ、安倍晋三からです』というふうにおっしゃいましたね」(籠池)

   その際、昭恵に講演の謝礼として10万円を菓子袋と一緒に渡し、彼女も受け取った。だが、昭恵が車で出た後に電話をよこして「寄付金は匿名にしてほしい」といわれたという。

   さらに、安倍首相が2月28日に国会答弁で、「妻は講演料も受け取っていない」と発言した直後に、籠池の妻に「本当に記憶から飛んでしまって」という謝り(?)メールを送ってきていることも明らかにした。籠池は喚問で、昭恵とのメールもこれから全部公開するといっていたから、昭恵のウソもばれるはずだ。

   証人喚問では昭恵の関与を示す物証が出てきた。彼女の秘書役として経産省から派遣されている谷という女性からのFAXがあり、そこにはいろいろ各方面に聞いてみたが、お役に立てなくて申し訳ない。そのことは昭恵にも伝えてあるという文面だ。彼は松井一郎への怒りも隠さなかった。安倍や松井の意を受けた議員たちは何度も籠池を「偽証だ」と脅しているが、嘘をついているのは間違いなく安倍首相や妻の昭恵、稲田防衛相、松井知事側のようだ。

   千丈の堤も蟻の一穴から崩壊する。それも低レベルの安倍のお友達たちの不祥事から一強政権が崩れるかもしれない。今こそ週刊誌の力を見せる時だ。

カッコよかったあの慎太郎が・・・涙が出た「百条委員会証言」の老残

   石原慎太郎が百条委員会に出て都議たちの質問に答えている姿を見て、「老残」という思いを強くした。「覚えていない」「浜渦に一任していた」など、責任逃れの発言に終始したが、あのカッコよかった慎太郎があのようになるとはと涙が出た。

   彼は昔の彼ならず。それに、石原を問い詰めるはずの都議たちの質問の切っ先の鈍さ。石原でなくとも、お前たちはオレに何を聞きたいのかといいたくもなる。メディアは何ら解明につながらなかったと書いているが、浜渦や石原を呼んで、何と自白したら拍手喝采したのか。

   週刊文春で林真理子が連載コラム「夜ふけのなわとび」で石原のことをこう書いていた。<「池に落ちた犬を叩く」という言葉があるが、今の石原さんを見ているとその言葉を思い出す。池に落ちた老犬という感じ。叩くんだったら、石原さんが現役でハツラツとしていた時にすべきだったのではないだろうか>

   小池は豊洲のベンゼンのことをあげつらうが、築地の汚さ、不衛生さと比較したデータを即刻出すべきだ。汚さを競い合っていても仕方あるまい。どうしたら東京都民の食卓に載るものを安全・安心に提供できるのか。もう時間はない。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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