ニコニコ笑っているうちにグダグダ終了 描きたいもの見えなかった朝ドラ
〈べっぴんさん 最終週〉(NHK総合)

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   あまりにつまらないので、ここ1か月視聴から遠ざかっていたが、いよいよ最終週なので週初めからまた見ている。1か月も見なかったのに、何の支障もなく、グダグダと進んでいる。この日は預かっている孫の藍が、塾を無断欠席していることがばれて、すみれ(芳根京子)と紀夫(永山絢斗)が悩む話。夢の中で、すみれの前に実家の父親・五十八(生瀬勝久)と母親・はな(菅野美穂)が現れる。
    ドラマの語りも兼ねる菅野美穂が、すみれに対し、「すみれも藍と同じような子供だった」というようなことを話す。ここで筆者は引っかかる。だいたい、孫のいる年代になった女(すみれ)が、ずっと昔に亡くなった実家の父や母に、未だに慰められるとはおかしくはないか。祖母たるもの、自分が家族の柱になって子や孫の指針にならねばならない年代である。この女はバカか。
    視聴率が下がらなかったからといって、出来が優れていたことにはならない。初めの頃に1度取り上げた時にも書いたが、悪声の主題歌の暗さと品のなさに毎朝辟易していた視聴者は枚挙にいとまがないし、平凡な女たちの群像というテーマは悪くはないのだが、ただニコニコ笑っているだけの主人公の一体何を描きたかったのか、最後まで筆者には掴めなかった。戦後の混乱期の自立した職業人女性を描くでもなく、かといって主婦としての優れた生き方を示すわけでもなかった。万事がどうでもいい別品さんに過ぎなかったのだ。(放送2017年3月29日8時~)

(黄蘭)

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