主婦パート引っ張りだこ!「勤務時間」「仕事内容」自分に合わせて賢く働け
いま主婦パートが引っ張りだこだという。飲食・小売り業界は空前の人手不足で、首都圏では平均時給が1000円を超えた。なかでも主婦の求人が多い。求人情報誌の編集長・上土達哉さんは「主婦はきちっと決まった時間にシフトに入ってくれて、コミュニケーション能力も高く、いろんな方に対応することに非常に長けているんです」と解説する。
いまや主婦パートは取り合いになっていて、大手ファストフードチェーンではハンバーガー作りの仕事体験会を開いたり、埼玉・草加のクリーニング工場は職場に「子どもスペース」を設けたりして子連れ出勤を可能にしている。ある牛丼店は炊飯器を7キロのものから2キロのものに小さくして、主婦でも運びやすくした。
スーパーの人事教育部長は「企業が選ばれる時代です。企業が選ぶ時代ではありません」と話す。とにかく、極端な売り手市場になっているのだ。
働きやすい職場「ネット検索」ここがコツ
主婦たちは何を基準にパート先を選んでいるのだろう。東京大准教授の中原淳さんが「主婦が求職時に重視するポイント」を調査した。1位は「生活時間に合わせて働ける」で74・5%だった。2位は「働いている人の雰囲気が良いこと」(64・6%)、3位「安全に働けること」(60・0%)で、「時給が高いこと」は6位だった。「子育てがあるので、とにかく働ける時間優先になるんです」(中原淳准教授)
主婦の7割が職探しでスマートフォンやパソコンの求人サイトを利用しているのだが、そのコツを上土編集長がアドバイスした。「求人サイトのチェックボックスが開いたら、まず『主婦・主夫歓迎』にチェックを入れます。次に希望する働き場所の細かい住所を入れて絞り込んでください」。これで自宅近く、子どもの幼稚園近くなどのパート先を選ぶことができる。