2024年 4月 19日 (金)

こんなに高金利「銀行カードローン」借り入れ雪だるまで自己破産急増

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   「手続きは30分 スピード審査」などの謳い文句にした銀行のカードローンが拡大している。貸出金額はこの5年間で60%増の5兆4377億円に達する。それに伴う過剰融資も急増中だ。自己破産を申請した50代のシングルマザーは年収200万円だが、銀行4行からのカードローン借り入れは250万円だった。

   「消費者金融は金利が高いとか、取り立てが怖いなどのイメージがあったのですが、銀行は安心感があり、実際に行ってみると、窓口で免許証を提示して年収を申告しただけでした」

   離婚で引っ越し費用など急な出費があったため、さっそく50万円を利率14.8%、毎月1万円返済という条件で借り、契約カードと通帳を渡された。その後にいくら借りても返済額は月1万円というリボルビング方式だったが、ここに落とし穴があった。4年後、息子の学費のため別の銀行のカードローンで100万円を借金し、さらに「最初のローンを完済してないのに、また貸してくれるというダイレクトメールが来て、ダメ元で申し込んだら30万円を借りられた」という。借金はたちまち膨れ上がり、返すメドが立たず自己破産に追い込まれたのだった。

50万円借りると返済総額75万円

   経済評論家の荻原博子さんは銀行カードローンは実は金利が高いと警鐘を鳴らす。

   田中泉キャスター「3%ぐらいからと書いてある所も目にするんですけれども、実際はそんなことはないんですか」

   荻原「3%もあるんですけど、それはものすごく大きな額を借りるとかのときで、すぐに返済するとかで、借りるとなると10%から15%ぐらいになっちゃいますよね」

   とくにリボルビング方式による返済は要注意です。(借りた50万円)は1万円ずつ払っていけばいいわけですが、またお金が足りない状況が出てくる。そうするともう1枚カードを作って、それでまた借りて、いろんな所にお金を払って、でも返済は1万円ずつ。気が付いたときにはものすごい金額を借金している可能性があるんです」

   50万円を利率14%で借りて月1万円のリボ方式で返済すると、利率分だけで50万円の半分25万4720円になり、返済総額は6年間で75万4720万円にもなる。

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