官邸からのメモ見て態度一変した今村復興相 「東北で良かった」は本音出ただけ?

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   また今村雅弘復興相(70)=佐賀2区=が暴言を吐いた。一時は、釈明会見し辞任を否定したが、3時間後に官邸の意向もあったのだろう、辞任の意向を固めた。

   暴言を吐いたのは、25日(2017年4月)午後5時すぎに行われた、自らが所属する自民党会派のパーティーで。笑いながら「お騒がせしている」と挨拶した後、東北の震災被害について説明に入り、その中でこう語った。

   「社会資本の毀損も25兆円という数字があります。まだ東北で、あっちの方だったからよかったんですけど、これが本当に首都圏に近かったりすると莫大なですね、甚大な被害があったというふうに思っております」

   東北の被災地の人たちに最も寄り添い復興を促進する立場の復興大臣が、「東北でよかった」とはまるで他人事。うっかり言ってしまった失言というより被災地の実情を考えない暴言だった。

   しかも、その30分後、報道陣から発言の真意を問われ記者会見し、「そういう意味ではなかった。撤回すべきということであれば撤回しておきます」と暴言を吐いたとは考えていない様子。そこへ秘書官から手渡されたメモを見て表情が一変。緊張した表情で「改めてしっかりお詫びします」と頭を下げた。

   このメモは官邸から出されたもので、本人の強気の釈明に対して「陳謝し謝罪するよう」促したものだったようだ。その後、同じパーティーで安倍首相が登壇し冒頭で「先ほど今村復興大臣から東北の方々を傷つける極めて不適切な発言がありました。お詫びをさせていただきたい」と強い調子でなじりながら火消しに努めた。

   その直後の午後7時45分、今村復興相が再び会見し今度はうつむきながら「大変不適切な発言、表現について深く反省しお詫び申上げます」と謝罪。ただ辞任については「そこまでまだ及んでおりません」と否定した。

発言から3時間後に事実上の更迭

   しかし安倍首相としては、辞任やむなしの意思を決めていたのだろう。問題発言から3時間後の午後8時すぎ「今村復興相が辞任の意思を固めた」と報じられた。日本テレビ政治部の青山和弘・官邸キャップは「辞任というより事実上の更迭です」という。

   今村復興相は1996年10月の衆院選挙に佐賀2区から出馬し初当選。昨年8月復興相に就任した。

   今月4日の閣議後の会見では、原発事故の自主避難者に対する住宅無償提供の打ち切りについて「自己責任」を主張。記者から国の無責任を問われると激高し、「なんで無責任なんだ。撤回しなさい。出ていきなさい。二度とこないでください」と発言。翌日謝罪した。

   スタジオではコメンテーターの産婦人科医、富阪美織が「この方は本音がポロっと出てしまうタイプ。こういう本音を持っていることが問題で、復興大臣という国のリーダーなら被災者第一に考える人であってほしい」と政治家の資質に疑問を呈する声はなかったが、むしろ身内から今村復興相の度重なる暴言に対し資質を問う声が出た。

   以前、復興相を務めた経験がある竹下亘自民党国対委員長は「被災地の皆様の気持ちを思うと何でこんなことを言ったんだろうという怒りに近い感情を覚えた」とコメント。身内の与党・公明党からも大口善徳国対委員長が「政治家として自らの在り方について出処進退をよく考えるべきだと思います」と手厳しい発言が相次いだ。

   後任には福島県いわき市出身の吉野正芳衆院議員(68)が就任する。

文   モンブラン
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