今治・高齢女性殺害事件で事情聴取された女性が自殺!県警の捜査手法に疑問の声

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   愛媛県今治市で相次いで起きた高齢女性殺害事件。愛媛県警が任意で事情聴取をしていた30代女性が深夜に帰宅後、「私は殺していない」という遺書を残し自殺する異常な展開となった。捜査の専門家から「捜査手法に誤算があった」と指摘する意見が出ている。

   最初の事件があったのは4月26日(2017年)、今治市の住宅で越智サツキさん(81)が刃物で刺され死亡しているのが発見され、現場に刃物が残されていた。

   この事件から7日後の今月3日の午前9時ごろ、越智さんの自宅から約400メートル離れた市営団地の一室で岡本ユキヱさん(92)と長男の久行さん(70)が襲われ、ユキヱさんは胸を刺され死亡、久行さんは背中などを切り付けられ重傷を負った。

   現場には凶器とみられるサバイバルナイフが残されており、久行さんによると「切りつけたのは中年ぐらいの小柄な知らない女性だった」と話している。

   2つの事件の関連を調べていた県警は4日午後1時半から、現場周辺の聞き込みや防犯カメラの映像から事件に関与した可能性が高まったとして、越智さんの自宅から約200メートル離れたところに住む30代女性の事情聴取を行った。

   同時に県警は、この女性の関係先であるマンションの家宅捜索令状を取り強制捜索を行い、自転車などを押収している。岡本さん親子を襲った犯人が自転車で逃走したという目撃情報があったためらしい。

   女性への事情聴取は午後10時半まで、約9時間にわたり行われた。このうち実施の事情聴取は5時間半近くを費やし、うち休憩を20分取っている。他にDNA型の採取や鑑識に約3時間半掛かっており、県警が女性を家族のもとへ送り届けたのは午後11時を過ぎていた。

事情聴取後に帰宅して自殺

   県警が翌5日の午前9時に、再び任意の聴取を行うために女性のもとを訪れたところ、死亡している女性を家族が発見した直後だった。

   元警視庁捜査一課管理官の大峯泰廣氏は「捜査手法に誤算があった」としてこう話す。「任意の事情聴取は、取り調べ段階のタイミングが大事で、逮捕できるだけの証拠を持っていて逮捕状を請求し準備しておくのがいい。このタイミングを逸したのでは。自供がなかったのと逮捕に足る証拠がなかったのだろう」。

   番組では全く触れなかったが任意の聴取と同時に、おそらく殺人容疑で家宅捜索令状を取ったのだろう。任意の聴取と強制捜査を行うというちぐはぐな捜査にも疑問が残る。この強制捜査を帰宅後に知った女性が精神的に追い込まれ、死を選んだとも見られる。

   コメンテーターで読売新聞特別編集委員の橋本五郎は「捜査に無理があったのか、自殺を防止できなかったのか。厄介なのは警察の対応が疑われていること。警察はどうしてこういうことになったのかきちっと明らかにしないといけない」とクギを指している。

文   モンブラン
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