初ドラマで1カットに3日かかった二宮和也のどん底体験

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   「ニノさん」(2017年5月21日ひる12時45分~・日本テレビ) 「ニノさんのピカレスク人物伝」と題し、故橋本龍太郎元総理大臣の人物像に迫る。「橋龍」の愛称で国民的人気者となり、ダンディーな総理大臣としてもてはやされたが、消費税3%を5%に引き上げたことがきっかけでバッシングされ、「日本の恥ワースト30」トップとなった。色眼鏡で見られたことが国民の不人気を加速させたと説明される。

   世間から色眼鏡で見られている代表として毒舌キャラが売りの坂上忍が登場。昔から思ったことを言うタイプだったという。今よりずっと頑固だった若かりし頃、いい人になろうと決意。映画の撮影で、イエスマンに徹し、言いたいことを飲み込んで仕事を続けた。ところが次第にストレスがたまっていき、クランクアップまであと1カットのところで、スタッフの不手際を目撃した坂上はブチ切れてしまう。大声をあげたことがすぐ広まって、その撮影所を5年間出(入)禁(止)になったそうだ。無理していい人になっても、どこかでボロが出ることを坂上は悟ったそうだ。

   坂上に触発されたMCの二宮和也も、自身の失敗談を打ち明けた。それは二宮のデビュードラマ「天城越え」(TBS系)収録でのことだった。二宮は当時中学生。ジャニーズJr.として活動中で、舞台「STAND BY ME」出演後の初ドラマだった。現場にも不慣れで、周囲は年の離れた大人ばかり。さぞかし心細かったに違いない。

「僕、一番最初が『天城越え』っていうドラマだったんですよ。もういきなり主役の少年ですよ。わらじをずっと履いてるから、親指と人差し指の間から血が出ちゃって。痛くて、どうしようか帰ろうか、でもこのまんまこのトンネルをくぐって新しい世界に行こうかっていうところで悩むシーンっていうのを(撮っていた)」

   その1カットに何と3日もかかったという。「朝のそれこそ8時ぐらいから、日暮れるまでだから(午後)5時ぐらいまで。これはねえ、もう衝撃でした」

延々と続いたダメ出し

   坂上「そういう時は、どうするの? 気持ち。何でOK出ないか、わかんなくならない?」

   「(撮り直しの理由は)でも言わないです、監督も。『違う、 はい、 もう1回。ドン』、『はい、違う。もう1回』」と延々ダメ出しが続いた。

   坂上が「おれ、もうそこらへんで殺してやろうかなと思ってる」と茶々を入れるが、少年・二宮は真面目でひたむきだった。車の中でずっと待機している主役の田中美佐子に、監督から説明と謝罪をするよう言いわたされる。「『できなかったんだから、おまえが行って謝って来い』と」

   「『申し訳ないけど(出番は)明日になります。今日の撮影、すいません』つって、言って。あれ、しんどかったなー。あれ、しんどかった」と深いため息をついてみせた。

   子役出身の坂上、「いや、(二宮も)十分苦労してますよ」と共感しきりだ。

   「放棄することも恐怖だし、続けるのも恐怖だし」と当時の思いがありありとよみがえってくる二宮。

   坂上も「逃げ場がないもんね。多分、その監督のおかげが今、どこかに入っていると思いますよ」と懸命になぐさめる。

   「めちゃめちゃ怖かったですもん。俺自身の本心で言ったら、全然トンネルなんかくぐらないで帰ってたよ。帰ってた。もう、すぐ帰ってた」と最後は笑いに変えてみせた。

   グループ「嵐」としてデビューしたのは、ドラマ放送の翌年秋のこと。このどん底体験が嵐一の演技派を生み出す原動力となったに違いない。

知央

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