行方不明の絵画、財宝を追う ナチスは何をしたのか!
〈ヨーロッパ財宝ミステリー 消えた黄金列車の謎〉(BS TBS)

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   昔々の「4チャンネル宝探し」的バクチ企画かと眉にツバをつけながら見たら、非常に面白かったのだ。旅の案内人が西島秀俊なので知的で物静かであんまり煽らないのが気に入った。最初に出てくるのはレオナルド・ダ・ヴィンチの「白テンを抱く貴婦人」の絵。大戦中ヨーロッパを転々として、戦後、南ドイツで発見された名画。
   西島が他に尋ね歩くのは、エカテリーナ宮殿の琥珀の間から剥がされて持ち去られた琥珀、大戦中にヒトラーの野望で略奪された1万点以上の絵画などの芸術作品の行方などなど。オーストリアにはナチスが財宝を夥しい数の木箱に詰めてどこかに隠したという話があり、「死の壁」と言われるアルプス山脈の麓の小さな村に、イダさんという91歳で元気な女性が生存していて、彼女はナチスが80個ほどの木箱をトプリッツ湖に沈めるのを目撃したという。
   彼女の話が絶品で、男が兵隊にとられて誰もいなかったので、彼女たちが荷馬車で木箱を運んだこと、ナチスの親衛隊たちは慌てていて気味が悪かったこと、目撃者なので「始末される」と思ったが今でも生きていること。この湖にはただ1軒だけ「漁師のヒュッテ」というレストランがあり、69歳のオーナーが子供のころ、木箱の1つが引き上げられたが、中身は英国紙幣の偽札だった。つまり、断末魔のナチスが連合軍側の経済を混乱させるために刷らせた偽札だったのだ。他にも潜水夫の話など満載。事実は小説よりも奇なり。(放送2017年5月21日19時~)

(黄蘭)

採点:1.5
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