住民より外国人観光客が多い「徳島・祖谷」 山間の村と昔ながらの暮らし

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「最高でした。なぜ外国人に人気なのでしょうか」

   パックン(パトリック・ハーラン)が住民より訪れる外国人観光客の方が多いという、徳島県の山奥の過疎村を訪ねた。NHK徳島局の庭木櫻子アナは「日本の昔ながらの暮らしを残していると、世界中から注目されています」と紹介する。

   徳島のいったいどこの村なのか。四国山地の山間、日本三大秘境といわれる三好市祖谷(いや)だ。徳島市から車で2時間以上かかる。「ここでは絵葉書の中にいるような気分になります」(パックン)

アメリカ人研究者が村の魅力を世界に発信

   観光客たちが泊るのは、築90年の空き家を改築・改装したゲストハウスだ。アメリカ、フランス、イタリア、韓国、イギリス、スペインなど、それこそ世界中の国から泊りにやってくる。和室だけだが、9割が外国からの観光客だ。

パックン「布団で寝たいんです。それと、畳の上で死にたいとは思わないけど、畳の上で寝てみたいんです」

   三好市の人口2万7000人に対して、外国観光客は年間4万人もやってくる。ほとんどはネットの口コミで見つけるのだ。「三好の良さを発見したのは一人のアメリカ人でした。東洋文化の研究者アレックス・カーさんが、東祖谷の茅葺き屋根の古民家を買い取って住み始めたことでした」

   祖谷の素晴らしさを世界に向けて発信し、日本国内でもその魅力が認識されるようになった。カーさんの古民家はいまは宿になっていて、「食事も目の前の畑からとってきた野菜を囲炉裏で料理するんです。建物だけじゃなくて、伝統的な民家のクラシックな雰囲気と暮らしを外国人もやってみたいんですね」(パックン)

山には妖怪が住み、里には愉快な案山子たち

   東祖谷には「シュールな村があるそうです」とパックンと庭木アナが出かけると、村のあちこちにリアルなかかしが置かれていた。道路の工事作業員、畑の脇でひと休みしている老夫婦、バス停の客、集会所でなにやらやっている住民、小学校の子どもたち・・・。「うわあ、本物の人かと思った。どれも楽しい」(パックン)

   制作したのは綾野月見さんで、「人口減少が続いているので、少しでもにぎやかになればと15年前から始めたの。いまは180体あります。村の人口は29人。アハハハ」

   住民よりずっと多いかかしが住んでいる。ここもまた外国人観光客の人気だ。ケーブルカーで谷底に下りて入る露天風呂、そば打ち体験、妖怪が出る山、鉄道ファン垂ぜんの秘境駅と、有名観光地にはない魅力でいっぱい。ただ、このまま観光客が押し寄せて、静かな山村が荒らされないか心配になった。

カズキ

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